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台風16号は週末以降、急発達
非常に強い勢力で北上し日本に影響も

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2021/09/24 10:18 ウェザーニュース

昨夜発生した台風16号(ミンドゥル)は、9月24日(金)9時現在、マリアナ諸島を西北西に進んでいます。

進路にあたる海域は海面水温が高い上、風の条件も発達に適しているため、急速に勢力を強める見込みです。週末には非常に強い勢力まで発達し、進路次第で日本への影響が大きくなるおそれがあるため、今後の情報に注意してください。

▼台風16号 9月24日(金)9時
 中心位置   マリアナ諸島
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西北西 20 km/h
 中心気圧   998 hPa
 最大風速   20 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 30 m/s
>>最新の台風情報

発達しながら北上する見込み

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世界の気象機関の予測
台風16号は海面水温が高い海域を進むことに加え、地上付近と上空の風向きが発達しやすい条件となっていることから、勢力を急速に強めます。気象庁の予想では、26日(日)9時には非常に強い勢力となり、28日(火)9時には中心気圧925hPa、最大風速50m/sに達する見込みです。

台風16号は太平洋高気圧の縁に沿うように移動するとみられます。高気圧の勢力次第で進路が東西に変化するため、とりうる進路にはかなりの幅があります。

世界各国の気象シミュレーションモデルを比較すると、台風16号は日本の南へ北上したあと、進路を北東に変えて日本の東へ進む予測するシミュレーション結果が多い状況です。

ただ、台風が強まることで、太平洋高気圧の勢力が増すケースがあり、その場合は西寄りの進路をとる可能性があります。予報円が非常に大きく、まだ不確実性が高い状況です。進路次第では本州方面に大きな影響を及ぼすことも考えられるため、最新の情報をご確認ください。
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台風15号はラオスに

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台風15号 予想進路
台風15号(ディアンムー)は24日(金)9時現在、ラオスを西に進んでいます。今後は勢力を弱め、熱帯低気圧に変わる見込みです。

▼台風15号 9月24日(金)9時
 中心位置   ラオス
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西 30 km/h
 中心気圧   1004 hPa
 最大風速   18 m/s

今月4つめの台風発生

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平年の台風発生数
昨日23日(木)に台風15号、16号と相次いで発生し、台風の発生は今年9月に入り4つとなりました。9月の台風発生数の平年値は5.0個なので、ペースとしては標準的です。

9月は徐々に太平洋高気圧の勢力が弱まることで、台風が発生したときの進路が日本列島にかかりやすくなります。

統計では、1年の中で台風の発生が最も多いのは8月ですが、日本への上陸が最も多いのは9月となっています。特に9月下旬は勢力が強い状況で日本に近づくことが増える時期ですので、しっかり台風への備えを行うようにしてください。
>>気圧変化・頭痛対策の参考に<天気痛予報>

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風15号の名前「ディアンムー(Dianmu)」は中国が提案した名称で、雷の母という意味の言葉からとられています。
台風16号の名前「ミンドゥル(Mindulle)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「たんぽぽ」を意味する言葉からとられています。

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