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関東などでハロや彩雲が出現 日中いっぱい見られるチャンス

2021/09/13 10:01 ウェザーニュース

今日13日(月)の東日本は秋雨前線が離れ、日差しの届いているところが多くなっています。秋らしい薄雲が広がり、ハロや幻日、彩雲といった虹色現象が現れました。ハロは「天気下り坂のサイン」と言われますが、今日は雨の心配はなく、日中いっぱい観測のチャンスがあります。
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秋雨前線に伴う薄雲が要因

ハロとアーク
今日は秋雨前線が九州から本州の南海上に停滞し、関東など東日本では日差しが届いています。前線の北側に広がる薄雲がかかり、虹色現象が広い範囲で現れました。

「ハロ」とは太陽の周りに見られるリング状の明るい部分のことです。暈(かさ)や日暈(ひがさ)とも呼ばれ、上空の高いところに太陽が透けて見えるくらいの薄い雲が広がっている時に、太陽の周りにボンヤリと見えます。これは薄雲の中の氷の結晶によって、太陽の光が屈折されて、虹色や白っぽく見られるものです。

ハロは通常の虹とは違って、上空の薄雲を構成する氷の粒によって太陽光が内側に曲げられて(屈折して)、光の強い部分が環状に見えています。プリズムを通った光が虹色に分かれるのと同じ原理です。

「幻日」は太陽の両脇に現れる明るい光の塊です。太陽と同じ高度で、中心から左右22度前後の所に出現します。条件によって白っぽく見えたり、虹色に見えたりします。太陽高度が低い時に現れやすく、朝日や夕日の両脇によく見られます。

「彩雲」は虹色に染められた雲のことです。太陽の光が雲を構成する水滴の間を通り抜ける時に分光(曲げられたり散乱したり)して、鮮やかな虹色となって雲を彩ります。

午後も雨の心配はなく観測チャンスあり

ハロは「天気下り坂のサイン」と言われますが、今日は前線が南の海上に停滞するため、雨の心配はありません。

薄雲のかかりやすい状態が続くため、日中いっぱいは虹色現象の観測チャンスです。空を見上げる際は、太陽を直接見ないようにお気を付けください。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ちょこちっぷさん