facebook line twitter mail

猛烈な強さの台風14号 中心気圧905hPaまで低下 沖縄は強まる雨風に警戒

2021/09/11 08:01 ウェザーニュース

11日(土)6時現在、猛烈な台風14号(チャンスー)はフィリピンの東で発達のピークを迎えています。中心気圧は905hPaにまで低下し、中心付近の最大風速は60m/s(115ノット)です。

今年最も発達した台風2号はピーク時に、中心気圧895hPa、最大風速が60m/s(120ノット)だったため、それに次いで今年2番目の強さとなっています。

先島諸島ではすでに影響が出始め、沖縄は明日12日(日)をピークに大雨や暴風、高波となるおそれがあります。

また、来週は西日本などに近づく可能性があるため、今後の進路に注意してください。

▼台風14号 9月11日(土)6時
 存在地域   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   猛烈な
 移動     北北西 15 km/h
 中心気圧   905 hPa
 最大風速   60 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 85 m/s
» 最新の台風情報

沖縄 先島諸島に明日12日(日)最接近

12日(日)正午の降水の予想
台風は週明けにかけて北上し、12日(日)夜に沖縄の先島諸島に最接近する見込みです。

気象庁の予報では、12日(日)6時には石垣島の南西約300kmにあって、中心気圧は920hPa、中心付近の最大風速は55m/s、最大瞬間風速は75m/sと予想されています。非常に強い勢力を保って接近する見込みで、大雨や暴風に厳重な警戒が必要です。

今日のうちに、屋外の物を固定や窓の補強をしたり、買い物やバッテリーの充電を済ませるなど、台風対策を済ませるようにしてください。

台風14号は比較的コンパクトなため、直接の影響を受けるのは先島諸島が中心とみられますが、沖縄本島地方などでも一時的に激しい雨の降るおそれがあります。
» 台風ピンポイント影響予測

来週は西日本などに影響のおそれも

15日(水)の予想天気図
東シナ海に進んだ後は台風を移動させる風が弱いため迷走し、進路の予想が難しくなります。

世界各国の気象シミュレーションモデルを参照すると、台風14号は上海沖からゆっくりと東進し始め、九州など西日本方面に進路を取る可能性があるとみられます。もしその予想通りとなった場合は、来週後半に西日本などに影響が出ることになりますので、今後の進路に注意してください。

▼5日先までに台風14号の暴風域に入る確率(11日3時時点)
 沖縄県八重山地方 48 %
 沖縄県宮古島地方 5 %
 鹿児島県奄美地方 3 %
 長崎県      2 %
 沖縄本島地方   2 %
 鹿児島県本土   2 %
 熊本県      1 %
 山口県      1 %
 福岡県      1 %
 佐賀県      1 %
 大分県      1 %
 宮崎県      1 %
» GPS検索 ピンポイント週間天気予報

台風13号は西に進みベトナム方面へ

台風13号 予想進路
台風13号(コンソン)はやや勢力を強め、暴風域を伴って南シナ海を西に進んでいます。今後は速度を落としながら西進を続け、週明けにはベトナムに接近・上陸する見込みです。その後は14日(火)には熱帯低気圧に変わる予想となっています。

▼台風13号 9月11日(土)6時
 存在地域   南シナ海
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西 15 km/h
 中心気圧   985 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 40 m/s

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風13号の名前「コンソン(Conson)」はベトナムが提案した名称で、「歴史的な観光地の名前」という意味の言葉からとられています。

台風14号の名前「チャンスー(Chanthu)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。
ウェザーニュースアプリでお天気アラームを設定すると、今いる場所の天気・台風・地震・津波などの情報をいち早くプッシュ通知で受け取れます。