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週刊地震情報 2021.9.5 群馬県北部を震源とする5年ぶりの震度3の地震

2021/09/05 10:29 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された地震回数は前週とほぼ同じ水準です。

関東から東北の太平洋側の地震は比較的少なく、本州内陸部での地震が目立ちました。震度3以上の地震は2回発生しています。(8月30日~9月5日10時の集計)

国内:群馬県北部で震度3

群馬県北部の地震
8月30日(月)20時39分頃、群馬県北部を震源とするマグニチュード3.6、深さ8kmと推定される地震が発生しました。この地震で群馬県沼田市と片品村で震度3を観測しています。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。群馬県北部を震源とする震度3以上の地震は、2016年10月以来、約5年ぶりの発生です。

群馬県北部では栃木県との県境近くの浅い領域で時々地震が発生し、2001年にはマグニチュード5.2の少し規模の大きな地震が起きたこともあります。

群馬県北部には片品川左岸断層の存在が知られていて、政府の地震調査研究推進本部によると、平均の活動間隔は5200~8100年程度と推定されています。過去の活動はあまりわかっていないものの、今後30年の発生確率は0.4~0.6%以上、想定される規模はマグニチュード6.7程度としています。

群馬県では県内を震源とした地震では被害地震は近年発生していないものの、平成16年(2004年)新潟県中越地震や平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)など、周辺で発生した地震で被害が起きています。

世界:ケルマディック諸島近海でマグニチュード6.3

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。

日本時間の31日(火)昼頃にニュージーランドの北のケルマディック諸島近海でマグニチュード6.3の地震が発生しました。ニュージーランドからケルマディック諸島周辺は、太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込むプレート境界です。

マグニチュード7を超える規模の地震が頻発しており、今年の3月には今回の震源近くでマグニチュード8.1の巨大地震が発生しました。地震のメカニズムも西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と一致しており、余震もしくは一連の活動と考えられます。
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参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。