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オホーツク海南部でM5.8の深発地震 約1000km離れた青森で震度1

2021/09/03 19:40 ウェザーニュース

9月3日(金)19時15分頃、地震がありました。震源地はオホーツク海南部で、震源の深さは約610km、地震の規模(マグニチュード)は5.8と推定されます。この地震による津波の心配はありません。

この地震により、震央から約1000km離れた青森県で震度1の揺れが観測されました。

深発地震の特徴 プレートに添って遠方に揺れが伝播

深発地震による異常震域の模式図
今回の地震は非常に深い所で発生する「深発地震」と呼ばれるものです。一般的に、震源が100kmより深い地震では、津波の発生の可能性は非常に小さくなります。

一方、地震の規模が大きな深発地震の場合、遠方に強い揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる震度分布が見られることがあるため、注意が必要です。多くの地震では震央から同心円状に揺れの強い地域が分布しますが、深発地震では沈み込んだプレートに沿って強い揺れが伝わり、プレート境界に近い遠方で揺れが大きくなる現象を「異常震域」と言います。

今回の地震では地震波が伝わりやすい太平洋プレートに沿って、北海道や東北の太平洋沿岸に揺れが伝播したものと考えられます。

オホーツク海や日本海、三重県南東沖から東海道南方沖、鳥島近海などでは同様の深発地震が発生することがしばしばあり、数年に一度M6以上の規模の地震も発生します。一方、一度の地震での余震がほとんどないことも特徴です。

1984年1月1日には三重県南東沖でM7.0の地震が発生し、東京都千代田区や横浜市で震度4を観測しました。こうした地震は津波の発生こそないものの、大きな揺れを伴うことがあるため、注意が必要です。
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