ヒンヤリ秋空に「だるま朝日」が出現 青森・三沢
2021/09/02 09:17 ウェザーニュース
今日9月2日(木)朝、青森県三沢市から「ダルマ朝日」の報告が寄せられています。
「ダルマ朝日」とは蜃気楼の一種。放射冷却の影響で空気が冷え込み、上空の冷たい空気と比較的暖かい海面付近の空気の間に大きな気温差が生まれます。
空気の温度差によって、人の目に届く光が曲げられる蜃気楼が発生し、丸い朝日に首ができたようなゆがんだ形が現れるのです。
だるま朝日が見える原理
だるま朝日(夕日)は、秋~冬、そして春にかけて目撃されることが多く、冷たい空気と比較的暖かい海面との間に大きな気温差が生まれます。その温度差によって、人の目に届く光が曲げられる蜃気楼が発生し、丸い太陽がゆがんだ形に見えるのです。
風も弱く晴れていたため、地上付近の熱が上空に逃げる放射冷却が効いて、今朝の和歌山県新宮市の最低気温は10.8℃まで下がりました。比較的暖かい海面との温度差が大きくなったために、海面付近で蜃気楼が発生して、太陽がくびれたように見えたと考えられます。
内陸では霜が降りる冷え込みに
霜が降りた葉(長野県松本市より)
今朝は内陸ではさらに冷え込みが厳しくなり、霜が降りたところもありました。
関東甲信の山沿いでは-5℃に迫る冷え込みで、上空に寒気が残っている北海道では-10℃近くまで気温が下がりました。
<今朝の最低気温(26日6時30分まで)>
滝上(北海道) -9.2℃
白滝(北海道) -8.1℃
天塩(北海道) -7.9℃
田代(群馬) -4.6℃
軽井沢(長野) -4.5℃
午後は秋を感じるカラッとした体感に
今朝の三沢市の最低気温は15.2℃。9月中旬並みの冷え込みになりました。
今日の三沢市周辺は昼頃までに雨がパラつく可能性があるものの、比較的穏やかな天気になる予想です。予想最高気温は23℃。秋を感じるカラッとした体感になります。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)