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水に漂白剤!? 切り花の「暑さバテ」を防ぐコツ

2021/09/12 09:28 ウェザーニュース

9月に入っても暑さが残るこの時季、きれいな切り花を楽しもうと買ってきても、ちょっと気温が上がると、たちまちしおれてがっかり…という経験はありませんか。夏はもちろん、暑さが残る今の時期でも、切り花が「暑さバテ」して長持ちしにくいですが、ちょっとした工夫で防ぐ方法があるそうです。

詳しい話を東京都大田区のフラワーショップ、フローリスト江川の江川重久さんに伺いました。

しおれる原因はヌルヌル

「切り花が『暑さバテ』して長持ちしないのは、花瓶の水が高温になるために雑菌が繁殖して、水がヌルヌルすることが大きな原因の一つです。さらに、そうなると水を吸う茎の先端も傷んで水を吸い上げにくくなり、吸い上げにくいヌルヌル水と相まってすぐしおれてしまいます。これを防ぐことが長持ちさせるコツです」(江川さん)

では、雑菌を繁殖させにくくするにはどうしたらよいのでしょうか。

きれいな水を保つために漂白剤!?

高温になる水に雑菌を繁殖させにくくするためには、水を1日3回程度替えることが一番のポイントだといいます。

「水を替える際には花瓶をきれいに洗うことも重要です。花瓶に雑菌が付きやすいからです。

ただ、それほど頻繁に水を替えられない場合は、漂白剤を入れるのも一つの手です。漂白剤の効果で雑菌が繁殖しにくくなるのです。入れる量はほんの数滴で効果があります。

さらに、水に浸かりそうな葉を落として茎だけにすることや、なるべく大きめの花瓶を用意することも重要です。雑菌のエサになる葉を落とすことで水がきれいに保たれますし、大きめの花瓶だと茎どうしがくっつくこともないので雑菌が繁殖しにくいのです。

ただし、花瓶の水は少なめにしてください。茎が水に浸かる部分をなるべく少なくするのです。

また、オフィスなど日中しか人がいない場合は、夜間は冷蔵庫に入れておくのもおすすめです。花は温度が低ければ長持ちします。花屋の店内が寒いぐらい冷房を効かせているのはこのためです」(江川さん)

花は茎が短いほど長持ち

水をきれいに保つこと以外にも「暑さバテ」を防ぐコツがあるそうです。

「茎は毎日のように切りもどしをしてください。やり方は、茎を水に浸けながら茎を斜めにハサミで切ります。こうすると水上げが良くなります。茎は短くなっていきますが、茎が短ければ短いほど、花までの水上げの負担が少ないので長持ちします。

ただし、菊などはハサミでなく手で折ってください。このように、花によって切りもどし方法が異なるので、花を買う時にお店に聞くとよいでしょう」(柴田さん)

花を長持ちさせるには種類を選ぶことも重要だそうです。暑さに強い花、たとえばトルコキキョウやアルストロメリア、ユリ、アスター、ヒマワリなどは比較的高温に強いので、こうした種類を選ぶ、また花は少なめにして、より長持ちする葉もの(たとえばドラセナやドウダンツツジなど)を合わせるのもオススメだといいます。

まだ気温が高い日がありそうですが、上手に花の「暑さバテ」を防ぎ、少しでも長く花を楽しみましょう。

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