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気温は平年並みに戻るも秋の訪れはゆっくり 台風と秋雨前線の動向には要注意

2021/08/25 14:21 ウェザーニュース

気象庁は25日(水)、9月から11月までの3か月予報を発表しました。3か月の平均気温は平年並みとなりますが、10月はやや高めの傾向で秋の訪れはゆっくりです。

降水量も全国的に平年並みの予想となっています。もともと雨の多い季節ですので、秋雨前線や台風の動向には要注意です。

気温は平年並みも秋の訪れはゆっくり

9~11月の平均気温
ジェット気流は平年に近い流れが予想され、夏の太平洋高気圧は沖縄方面に強く張り出す見込みです。このため、3か月の平均気温は沖縄や奄美が平年並みか高め、西日本から北日本の各地は平年並みの予想となっています。

月別では9月はほぼ平年並みで、西日本や東日本では例年同様の残暑となる見込みです。10月は太平洋高気圧がこの時期としては強まるため平年並みか高めとなる所が多く、11月になると寒気の影響を受ける日が増えて、平年並みの気温が予想されます。

秋の訪れはゆっくりで、11月にかけて急速に季節が進んでいくと見られます。

台風や秋雨前線の動向に注意

9~11月の降水量
太平洋高気圧が弱まるに連れて、日本付近には秋雨前線が停滞しやすくなります。降水量は全国的に平年並みの予想で、いつもの秋雨の時期と同様に大雨への注意が必要です。

9月は日本の南海上でモンスーントラフと呼ばれる低圧部が弱く、台風の発生は少なくなる可能性があります。ただ、発生すれば日本に近づきやすい気圧配置となる見込みです。9月の平年の台風上陸数は1.0個、接近数は3.3個と1年の中でも最も台風の影響を受けやすい時期です。

平年並みの傾向ということは、台風の影響に備えておく必要があるということにもなります。
>>この先3か月間の天気傾向