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関東〜九州の各地で大気非常に不安定 局地的に非常に激しい雨

2021/08/19 10:18 ウェザーニュース

停滞する前線による大雨はピークを越えつつありますが、明日20日(金)にかけては暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定となり、局地的に非常に激しい雨の降るおそれがあります。

関東から九州にかけての地域では、大雨による土砂災害や洪水、浸水、落雷等に警戒してください。
» 会員向け ピンポイント大雨影響予測

東日本や西日本で非常に激しい雨に

19日(木)3時の実況天気図
日本の上空では、東には太平洋高気圧が、西側には寒冷渦(寒気を伴った低気圧)があり、南西からの大気の流れが強まっています。暖かく湿った空気と上空の寒気の影響で大気の状態は非常に不安定となっていて、前線から離れた所でも雨雲が発達している状況です。徳島県では、レーダーによる観測で7時00分までの1時間に約110mmの猛烈な雨を解析しています。

この状態は明日20日(金)にかけて続き、局地的に1時間に50mm以上の非常に激しい雨の降る所がある見込みです。小さな雨雲の通過するところでは雨の継続時間は短いものの、雨雲の連なりが同じ場所にかかると数時間にわたり激しい雨の続く可能性もあります。大雨による土砂災害や河川の増水、浸水、落雷や突風に警戒してください。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所では、短時間の激しい雨であっても土砂災害の発生するおそれがあります。

なお、大雨となっていた九州では、山沿いの地域を除くと雨のやむところが多い予想です。復旧作業を行う場合は、今いる場所の空模様の変化だけでなく、川の上流側での雨の状況に注意をするようにしてください。
» 雨雲レーダー

週末は局地的な雨に注意 来週は再び前線南下も

週間予想天気図
長く停滞していた前線は週末にかけて活動が弱まる予想です。ただ、暖かく湿った空気の影響で局地的に雨雲が発達しやすい状況が続くため、局地的な雨による災害の発生には引き続き警戒が必要です。

また、来週も前線の活動が心配な状況です。現時点では詳細な予報が難しい状況ですので、今後の情報に注意するようにしてください。
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