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九州北部は今日昼間は小康状態 前線南下し関東などで雨強まる

2021/08/15 05:33 ウェザーニュース

8月15日(日)5時現在、活発化した秋雨前線の影響で記録的な大雨となっている、福岡県、長崎県、佐賀県、広島県に大雨特別警報が発表中です。

九州北部では雨が小康状態になっていて、今日15日(日)の昼間はこの状態が続く予想です。ただ、夜から再び雨が強まり、週後半にかけ大雨となるおそれがあるため警戒を緩めないでください。

今日15日(日)は前線が移動するため、関東など太平洋側で雨が強まり、大雨に警戒が必要になります。
» 会員向け ピンポイント大雨影響予測

九州北部 小康状態でも依然災害危険度高い

土砂災害の危険度分布
11日(水)から15日(日)4時までの期間雨量は、佐賀県嬉野市のアメダス嬉野で1024.0mmを観測。このほか福岡県、長崎県など広い範囲で総雨量800mm以上の記録的な大雨となっています。

雨が小康状態となった現在も土砂災害の危険性が広範囲で高くなっていて、少しの雨が降っただけでも災害が発生する危険性が高い状況といえます。崖の近くなど土砂災害の発生しやすい地区にお住まいの方は、早めの避難を心がけるとともに、市町村から発表される避難指示などの情報に注意してください。

九州北部では今日昼間も小康状態が続きますが、今夜以降再び雨が強まる見通しです。
» 現在の土砂災害危険度を確認

今日15日は関東など大雨警戒

降水の予想 今日正午
前線が南下するため、今日15日(日)昼間は関東など太平洋側の各地で雨が強く降る予想です。

未明から強い雨の降っている関東では、一部の地域に大雨警報や土砂災害警戒情報が発表されています。今日いっぱい激しい雨に警戒が必要です。
» 雨雲レーダー

大雨は今週も続く 九州などさらなる災害に警戒

今後新たに降ると予想される雨量
今日15日(日)夜以降は再び前線の北上が予想され、18日(水)頃にかけて大雨の続くおそれがあります。前線は週後半にかけて本州付近に停滞する予想で、影響がさらに長引く可能性もあります。

今後新たに降る雨量は、西日本や東日本の一部で200mm以上、九州の多い所では300mmを超える予想となっています。すでに災害が発生している上に、再び大雨が予想されるため、被害の拡大に最大限の警戒が必要です。
» 浸水被害リスク予測〔無料〕

豪雨災害の拡大に厳重な警戒を

九州の一部では、2018年のいわゆる「西日本豪雨」を上回るほどの雨量になっており、大規模な災害が複数の地域で発生することが懸念されます。

最新の気象情報や、自治体からの避難情報を小まめに確認し、逃げ遅れる前に危険な場所から避難が出来るように心構えを高めるようにしてください。「自分は大丈夫」という心理が働きやすくなるため、避難の際は周囲の人とも声を掛け合い、遠方に住む家族などにも避難を呼びかけるなども有効です。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
珈琲右衛門さん