【緊急安全確保】熊本県和水町・大分県九重町 警戒レベル5 命を守る行動を
2021/08/12 14:35 ウェザーニュース
九州北部を中心に今朝から激しい雨が降り続き、大雨災害発生の危険性が非常に高まっています。
熊本県和水町は「緊急安全確保」の情報を今日12日(木)13時43分に発令しました。警戒レベル5の情報です。
(情報追記)大分県九重町でも「緊急安全確保」の情報が14時23分に発令されました。
また、気象庁は、熊本県熊本地方や福岡県筑後地方で線状降水帯による非常に激しい雨が降り続いているとして情報を発表しました。河川の氾濫などすでに災害が発生しているおそれがあります。周囲の状況を確認して、できるだけ命が助かる可能性が高い行動をするようにしてください。
逃げ遅れないよう避難の判断を
急な斜面や崖の近くからは離れて、安全な近くの避難所などへ避難するようにしてください。すでに河川があふれるなどで、移動が困難な場合は、できるだけ頑丈な建物の高いところで、身の安全を確保するようにしてください。
このあとも、新たに土砂災害や低い土地の浸水、河川氾濫などが発生する危険があるので、厳重に警戒してください。
今後、急激に状況が悪化するおそれもあります。少しでも危険を感じた場合には、避難情報が出ていなくても自ら安全な場所へ移動する判断をしてください。
「顕著な大雨に関する情報」とは
顕著な大雨に関する情報とは、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっている中で、線状の降水帯により非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報です。
線状降水帯による大雨が、災害発生の危険度の高まりにつながるものとして社会に浸透しつつあるため、危機感を伝えるために2021年から運用が始まりました。
情報が発表された地域の周辺では危険が迫っているため、地元の自治体が発表する避難情報などを確認して、速やかに適切な行動をとるようにしてください。
なお気象庁によると、過去のデータを用いたシミュレーションの結果、この「顕著な大雨に関する情報」は1年間に全国で約10〜20事例程度の発表が想定されるとのことです。発表の頻度は特別警報と比べて多いものの、当該の地域にとっては数年に一度あるかないかの大雨ですので、決して油断をしないようにしてください。