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西日本豪雨に匹敵するおそれ 土砂災害など大雨への警戒続く

2021/08/12 10:45 ウェザーニュース

西日本から東日本にかけて停滞する秋雨前線に向かって非常に暖かく湿った空気が流れている影響で、九州や中国地方では激しい雨となっています。

このあとも週末から来週はじめにかけて西日本〜東日本で断続的に激しい雨が降り、大雨が続く予想です。

多い所では西日本豪雨(平成30年7月豪雨・2018年6月28日~7月8日)の時に匹敵するような雨量に達するおそれがあり、厳重な警戒が必要です。

中国地方で激しい雨

雨雲レーダー 12日(木)7時40分
西日本では局地的に激しい雨なっているところがあり、7時40分までの1時間に広島県の甲田で38mm、島根県の匹見では34.5mmの激しい雨が観測されています。

今後、雨の範囲は東に広がり、東日本でも雨となります。

前線の南側には暖かな空気を持つ夏の太平洋高気圧が張り出し、高気圧の縁を周るように湿った空気が流れ込んできます。このため、大気の状態が非常に不安定になって、九州西部や四国太平洋側、紀伊半島南部を中心に断続的に激しい雨が降る見込みです。
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来週はじめにかけて大雨への警戒続く

週間天気図
前線は来週はじめにかけて多少南北を繰り返しながら、本州付近に停滞します。

このため、西日本や東海、北陸で大雨となる見込みで、総雨量は九州北部や中国地方で500mmを超えるおそれがあります。これだけの雨が降ると1週間足らずで8月1か月分を大きく超えるような雨量になることになります。

場所によっては西日本豪雨のときの雨量に匹敵する大雨となるおそれがあります。

九州ではすでにこれまでの雨量が200mm近くに達しているところもあり、大規模な土砂災害や河川氾濫などにつながる懸念もあるため、あらかじめハザードマップを確認しておくと良さそうです。

また、電車の運休や道路の通行止めなど、交通機関に大きな影響の出るおそれもあります。

最新の情報をこまめに確認し、早めの避難を検討するなど、いざという時に即座に対応出来るよう備えをしておいてください。
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