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北海道は記録的な大雨の所も 今夜にかけて北日本は荒天に警戒

2021/08/10 10:26 ウェザーニュース

今日10日(火)は台風9号から変わった低気圧が東北を通過します。北日本を中心に雨や風の強まる所が多く、荒天が続きますので警戒が必要です。

北海道・渡島半島で記録的な大雨

台風9号から変わった低気圧は勢力を維持しながら日本海を東進し、東北付近を進んでいます。

東よりの風が吹き付けている北海道の太平洋側、西よりの風が吹き付けている東北の日本海側に活発な雨雲が目立ち、雨が強まっている状況です。特に北海道の渡島半島南東端は昨夜から非常に激しい雨の降る時間帯もあって、10時までの24時間雨量は函館市・戸井泊で291.5mmと記録的な大雨になりました。

低気圧は東北を通過した後、今日の夕方には北海道の南の海上に達する見込みです。午後は北海道道東の太平洋側を中心に雨量が増加し、明日11日(水)朝までの24時間でさらに100~150mmの雨が降る予想となっています。土砂災害や河川の増水・氾濫、道路冠水などに警戒が必要です。
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北海道えりも岬で40m/s近い暴風

10日(火)夕方の風の予想
低気圧は6時時点の中心気圧が984hPaと勢力を維持しており、北日本から東日本の広い範囲で強い風が吹いています。10時までの最大瞬間風速は、北海道えりも町・えりも岬で39.8m/s、北海道浦河町で30.3m/s、静岡県熱海市・網代で28.2m/sを観測しました。

午後になると関東や北陸の風は次第に収まる一方で、北日本では今日いっぱい続く見込みです。特に低気圧に近い北海道の沿岸部は瞬間的に30m/sを超えるような暴風のおそれがあります。鉄道など交通機関への影響や、倒木、飛来物などに警戒が必要です。
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