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台風から変わった低気圧は暴風域を伴うレベル 明日にかけ広範囲で暴風に警戒

2021/08/09 12:44 ウェザーニュース

今日9日(月)9時に台風9号は温帯低気圧に変わりました。性質が温帯低気圧に変わっただけで今後も勢力は維持され、明日10日(火)にかけて全国の広い範囲に荒天をもたらす見込みです。

瞬間的に30m/sを超える暴風を観測

低気圧は日本海に抜けた後、今夜には能登半島沖に達し、明日の朝にかけて東北北部を通過する予想となっています。9時の時点で低気圧の最大風速30m/sと見られ、台風であれば暴風域を伴っている勢力です。

西日本は広範囲で風が強まっており、温帯低気圧に変わった9時以降、12時30分まで最大瞬間風速は島根県出雲空港で36.5m/s、松江市で34.7m/s、兵庫県明石市や和歌山県和歌山市で30.8m/sを観測しました。低気圧に近い日本海側だけでなく、太平洋側でも風が強まっています。

12時30分時点で近畿や北陸など9府県に暴風警報が発表中です。
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風の強いエリアは東日本や北日本に

10日(火)朝の風の予想
低気圧が東に進むに連れて、風の強いエリアも東に移ってきます。今夜から明日にかけては東日本や北日本で風に警戒が必要になる見込みです。沿岸部など風の強まりやすい地域では、瞬間的に30m/sを超えるような暴風が吹き荒れます。

関東では南西の風が強く、特に太平洋沿岸や東京湾周辺で強まりやすいパターンになります。通勤時間帯の電車に遅れが生じるなど、交通機関に影響の出るおそれがありますので、明日出勤等で外出の必要がある場合は、気象情報に加えて最新の運行情報を確認するようにしてください。

低気圧に近い北陸から東北、北海道でも風の強まる所が多く、雨が加わると横殴りになります。屋外の飛びやすいものを屋内に取り込むなど、暴風に対する備えが必要です。
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