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浴室のカビは天井が原因?今日からできる掃除のポイント

2021/08/10 05:33 ウェザーニュース

湿度が高い梅雨~夏にかけては、浴室にはカビが発生しやすくなります。黒カビを見つけたら洗剤を付けてお掃除。これで完璧かと思いきや、それだけでは不十分なのです。 おそうじ本舗の技術アドバイザー・尾崎真さんは、浴室のカビ対策のポイントは「天井」だと指摘します。

一見キレイに見えるけど…

浴室の天井を見上げると一見キレイに見えますが、実はそこにもカビが潜んでいるのです。

「至近距離でよく観察するとカビがホコリのように天井にぶらさがっています。そのカビが胞子を浴室内にまき散らし、タイルの目地やゴムパッキンなどに黒カビを発生させる元になります。新築の家は別として、ほとんどの家の浴室はこういう状態であると考えてよいでしょう」(尾崎さん)

天井掃除はフローリングワイパー+ナイロンタオル

天井掃除
というわけで、ハウスクリーニングのプロは、浴室をお掃除するときはまず天井から始めるそうです。ご家庭ではどのように浴室の天井の掃除をすればよいのか、尾崎さんに聞きました。

「浴槽に足をかけたり脚立を使用しての天井掃除は、滑り落ちるおそれがあるので止めましょう。柄の長いものを使うと便利です。おススメはフローリング用のワイパー。次の手順で掃除してください」(尾崎さん)

(1)使用済みのナイロンタオルにお風呂用洗剤を染み込ませて天井を拭いていきます。その際、自分の真上でフローリングワイパーを使うと洗剤が落ちてくる可能性があるので、斜め後ろにポジションをとって掃除してください。カビ除去洗剤の使用は、万が一洗剤液が垂れて目に入ったりすると危険です。おススメできません。

(2)洗剤で拭いたあとは、しっかり水拭きをしてください。

(3)最後に、キレイなウエス(雑巾)をフローリングワイパーに付けて、隅からまんべんなく乾拭きして湿気を取ります。

目に見えない浴室天井のカビ予防法

日頃からの浴室天井のカビ対策も重要になります。浴室に湿気がこもらないよう、窓を開けたり換気扇を回すなどして、換気を心がけましょう。

入浴時は、皮脂や垢などの汚れが混じった泡が浴室の壁やドアなどに飛び跳ね、その泡がカビのえさとなってしまいます。お風呂からあがるときは、壁などにお湯のシャワーをかけカビの栄養分を洗い流してください。そのままだと蒸気がこもるので、次に冷水に切り替えて同じ場所を洗い、浴室内の温度を下げることもカビ予防につながります。

カビの除去は、誰しも目に見える黒カビに注意がいきがちですが、天井のお掃除も忘れずに。浴室を清潔に保って快適なバスタイムをお過ごしください。

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参考資料など

取材協力:おそうじ本舗 技術アドバイザー・尾崎真氏
画像提供:おそうじ本舗