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台風9号、広島県呉市付近に再上陸 温帯低気圧に変わりながら発達中

2021/08/09 05:45 ウェザーニュース

8月9日(月)5時過ぎ、台風9号(ルピート)は広島県呉市付近に再上陸しました。

温帯低気圧の性質に変わる過程で発達しつつあるため、九州への上陸時よりも最大風速が強くなり、強風域の直径も大きくなりました。

今後、風雨の強い範囲がさらに広がる見込みのため、台風から離れた場所でも油断が出来ません。

▼台風9号 8月9日(月)3時
 存在地域   呉市の南約30km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北東 50 km/h
 中心気圧   985 hPa
 最大風速   23 m/s
 最大瞬間風速 35 m/s
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中心から離れた所で激しい雨

土砂災害の危険度分布
台風9号は中心付近に活発な雲がほとんどなく、暴風も吹いていない状況です。台風を取り囲むように帯状の活発な雲が存在し、激しい雨が降っています。

この影響で、広島市付近などでは局地的に土砂災害や洪水などの危険度が高くなっています。崖の近くなど土砂災害の発生しやすい地区にお住まいの方は、早めの避難を心がけるとともに、市町村から発表される避難指示などの情報に注意してください。

中国地方では9日(月)の午前中までが雨のピークで、局地的には1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るおそれがあります。

また、台風の進路から離れている近畿から東海にかけても一時的に激しい雨の降る可能性があります。道路冠水や中小河川の急な増水、土砂災害などに警戒が必要です。

台風に向かって吹き込む風が強いため、沿岸部を中心に横殴りの雨になりますので、無理な外出は避けるようにしてください。
>> 台風9号による各地への詳しい影響予測(会員メニュー)

「温帯低気圧化」はいっそう警戒が必要

予想天気図 9日(月)21時
台風9号は温帯低気圧に変わる過程で、台風由来の暖気と上空の寒気が作用し、さらに発達する予想となっています。風速も今より強まる見込みです。

また、温帯低気圧に変化すると風雨の強い範囲が中心から離れた所にも広がるという特徴があります。

関東などでも9日(月)~10日(火)にかけて風が強まり、電車の遅延や高速道路の速度規制など、交通機関に影響が出る可能性があります。

温帯低気圧に変わると台風情報が提供されなくなりますが、ニュース記事などで最新の情報を確認してください。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「ルピート(Lupit)」はフィリピンが提案した名称で、「冷酷な」という意味の言葉からとられています。
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