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台風9号、九州を横断中 温帯低気圧化で発達のおそれ

2021/08/08 22:30 ウェザーニュース

8月8日(日)21時現在、台風9号(ルピート)は鹿児島県付近を東北東に進んでいます。

20時過ぎに鹿児島県枕崎市に上陸した台風9号は、9日(月)昼頃にかけて西日本を横断し、日本海で温帯低気圧に変わる見込みです。

また、台風9号は温帯低気圧の性質に変わる過程で発達することが予想されています。風雨の強い範囲が広がる見込みのため、台風から離れた場所でも油断が出来ません。

▼台風9号 8月8日(日)21時
 存在地域   都城市の南西約30km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     東北東 40 km/h
 中心気圧   988 hPa
 最大風速   20 m/s
 最大瞬間風速 30 m/s
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中心から離れた所で激しい雨

雨雲レーダー
台風9号は中心付近に活発な雲がほとんどなく、暴風も吹いていない状況です。かわりに中心から離れた所では激しい雨が降っています。

九州や中国地方などは9日(月)の午前中までが雨のピークで、局地的には1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るおそれがあります。

また、台風の進路から離れている近畿から東海にかけても、「アウターバンド」と呼ばれる活発な雨雲の帯が通過する9日(月)朝を中心に激しい雨が降る見込みです。道路冠水や中小河川の急な増水、土砂災害などに警戒が必要です。

台風に向かって吹き込む風が強いため、沿岸部を中心に横殴りの雨になりますので、無理な外出は避けるようにしてください。
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温帯低気圧化はいっそう警戒が必要

予想天気図 9日(月)21時
台風9号は温帯低気圧に変わる過程で、台風由来の暖気と上空の寒気が作用し、さらに発達する予想となっています。風速も今より強まる見込みです。

また、温帯低気圧に変化すると風雨の強い範囲が中心から離れた所にも広がるという特徴があります。

関東などでも9日(月)~10日(火)にかけて風が強まり、電車の遅延や高速道路の速度規制など、交通機関に影響が出る可能性があります。

温帯低気圧に変わると台風情報が提供されなくなりますが、ニュース記事などで最新の情報を確認してください。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号の名前「ルピート(Lupit)」はフィリピンが提案した名称で、「冷酷な」という意味の言葉からとられています。
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