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沖縄近海の熱帯低気圧が台風10号に発達予想 9号と相次いで接近のおそれ

2021/08/05 10:22 ウェザーニュース

気象庁は沖縄の那覇市の西南西の海上にある熱帯低気圧について24時間以内に台風に発達する見込みとしています。次に台風が発生すると台風10号となります。

沖縄ではすでに湿った空気の影響で雨の強まっている所があり、明日6日(金)にかけて局地的な激しい雨に警戒が必要です。

▼熱帯低気圧 8月5日(木)9時
 存在地域   那覇市の西南西約90km
 移動     北 ゆっくり
 中心気圧   996 hPa
 最大風速   15 m/s
 最大瞬間風速 23 m/s
>>最新の熱帯低気圧・台風9号情報

※予報円の大きさは勢力ではなく進路の不確実性を示します

週末に本州接近のおそれ

熱帯低気圧は台風に発達した後、北東へ進み本州へ接近するおそれがあります。それほど発達はせず、暴風域は伴わない見込みです。

非常に大きな予報円は台風が発達することを意味する訳ではなく、進路や速度に不確実性が高いことを示しています。日本の南には複数の熱帯低気圧があり、現時点では進路の予測が難しい状況です。この先の進路次第で影響が変わるため、今後の情報に注意してください。
>>10日先までの天気・気温(無料)

西日本、東日本の太平洋側は大雨に備えを

沖縄本島ではすでに局地的に激しい雨が降り、大雨になるおそれがあります。道路冠水や低い土地への浸水、河川の増水などに注意が必要です。

まだ進路が不確実ではあるものの、週末にかけて九州から東日本にかなり近づく可能性があるため、太平洋側を中心に雨が強まり大雨となるおそれがあります。

台風へと変わった後の進路によっては、大雨の懸念があるエリアが変わる可能性があります。進路とともに、大雨についても最新情報を確認するようにしてください。

南シナ海で発生した台風9号の進路にも注意

台風9号 予想進路図
5日(木)9時現在、台風9号(ルピート)は南シナ海にあって、北北東に進んでいます。

▼台風9号(ルピート) 8月5日(木)9時
 存在地域   南シナ海
 移動     北北東 15 km/h
 中心気圧   990 hPa
 最大風速   20 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 30 m/s

しばらくは北東に進んで週末には東シナ海に達する見込みです。沖縄付近の熱帯低気圧と同様に予報円が大きくなっています。西日本にかなり近づいて、相次ぐ台風の接近となるおそれがありますので、最新の情報をご確認ください。
>>熱帯低気圧情報・台風9号情報
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次に台風ができると「台風10号」

平年の台風発生数
台風9号に続き、今回の熱帯低気圧が台風になると「台風10号」と呼ばれることになります。8月に入ってからは、2つめの台風発生となる見込みです。

8月の台風発生数の平年値は5.7個で、1年の中でも最も発生が多い時期です。夏の台風はジェット気流の影響を受けづらく迷走することが多いため、進路の情報にはいっそうの注意が必要です。
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