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夏のクローゼットの嫌な臭い、プロが教える対策法

2021/08/20 05:35 ウェザーニュース

冬物の衣類や使わない寝具は、クローゼットに収納するのが一般的です。日頃閉め切ったままのクローゼットは、たまに開けると湿気がこもって嫌な臭いがします。何かいい対策はないものでしょうか。

全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに、クローゼットのお掃除方法を教えてもらいました。

クローゼットはなぜ臭うのか

コロナ禍で泊りがけの来客も少なく、「予備の寝具を入れっぱなし」というご家庭も多いのではないでしょうか。頻繁に中の物を出し入れしないクローゼットが臭くなる理由は、3つあると鈴木さんは語ります。

「1番目は、換気をしていないから。クローゼットは常に閉め切っているご家庭が多く、湿気がこもりがちです。そのためカビが繁殖し、嫌な臭いになります。

2番目は、洗っていない服や寝具があるから。使ったあとの服や寝具には汗や湿気、ホコリや菌が付着しています。そのままクローゼットに仕舞うのは、湿気を閉じ込めるのと同じ。菌の繁殖やカビの発生を助けています。

3番目は、詰め込みすぎているから。季節外の物を収納するクローゼットは、つい詰め込みがちです。通気性の悪さも、カビが生える原因になります」(鈴木さん)

クローゼットのお掃除方法

クローゼットのお掃除方法は、あまり知られていません。鈴木さんは、クエン酸を使った次のようなカビ取り方法をお勧めしています。
「最後の乾燥が、とても大切です。クローゼットの中に少しでも水分が残るとまたカビが生えるので、十分時間をかけて乾燥させてください」(鈴木さん)

湿気や臭いをカンタンに取るには

思い切って大掃除をするほかに、普段からできるクローゼットのカンタンな湿気や臭い対策はないのでしょうか。

「空きビンや紙コップに重曹を粉のまま入れ、クローゼットの中に置いてください。重曹には吸湿と消臭の効果があります。お料理にも使われる物なので、お子さんがいるご家庭でも安心です」(鈴木さん)

クローゼットは常に閉めておくものと思いがちですが、人目を気にしなくていいときは扉を開けておくだけでも換気になり、湿気や臭いが軽減できるそうです。

鈴木さんから教わった対策を、ぜひみなさんも試してみてください。

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参考資料など

取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)