特に子どもが公園内で遊ぶときは、熱中症だけでなく火傷にも気をつけなければなりません。帽子をかぶり水筒を持参しても、周囲は危険だらけです。「日射しに熱せられた公園の遊具等は70℃以上になることもある」と、東京都生活文化局は注意喚起しています。
屋外の火傷危険個所はこんな場所
実際、どれくらい熱くなるのか、サーモカメラで撮影してみました。2021年8月6日、撮影時の気温は33.9℃、湿度は56%でした。
写真とサーモカメラの画像がこちらです。
写真とサーモカメラの画像がこちらです。
滑り台やブランコ、砂利が敷いてある公園の地面など、いずれも表面温度が60〜70℃となっています。
もちろん、公園内だけではありません。機械式駐車場(金属製)やアスファルトなども、火傷の危険があることが明らかになっています。こちらもサーモカメラで撮影すると、それぞれ70℃、65℃と、子供だけでなく大人も触ると火傷の恐れがあるほどの危険な状態です。
もちろん、公園内だけではありません。機械式駐車場(金属製)やアスファルトなども、火傷の危険があることが明らかになっています。こちらもサーモカメラで撮影すると、それぞれ70℃、65℃と、子供だけでなく大人も触ると火傷の恐れがあるほどの危険な状態です。
子どもは火傷重症化のリスクが高い
万一火傷したらどうすればいいのか、皮膚科専門医の野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)院長の野村有子先生に教えていただきました。
「子どもは大人に比べて皮膚が薄く、体表面積も小さいので、火傷が重症化しやすいという特徴があります。火傷は面積と深さで重症度を測りますが、ここでは深さによる重症度を紹介しましょう。
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織で構成されています。火傷がどこまで到達したかによって、重症度はⅠ度~Ⅲ度に分けられます。
▼Ⅰ度:表皮だけの火傷。赤くなり多少ひりひりする程度。
▼Ⅱ度:表皮から真皮にまで及んだ火傷。赤くはれて水ぶくれができて、痛みを伴う。
▼Ⅲ度:表皮、真皮だけでなく、皮下組織(脂肪や筋肉)にまで到達した深い火傷。傷痕が残る可能性が高い。
皮膚が薄い子どもや老人は、重症度が高くなりがちです。Ⅱ度以上であれば、応急処置をした後、皮膚科を受診しなければなりません」(野村院長)
「子どもは大人に比べて皮膚が薄く、体表面積も小さいので、火傷が重症化しやすいという特徴があります。火傷は面積と深さで重症度を測りますが、ここでは深さによる重症度を紹介しましょう。
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織で構成されています。火傷がどこまで到達したかによって、重症度はⅠ度~Ⅲ度に分けられます。
▼Ⅰ度:表皮だけの火傷。赤くなり多少ひりひりする程度。
▼Ⅱ度:表皮から真皮にまで及んだ火傷。赤くはれて水ぶくれができて、痛みを伴う。
▼Ⅲ度:表皮、真皮だけでなく、皮下組織(脂肪や筋肉)にまで到達した深い火傷。傷痕が残る可能性が高い。
皮膚が薄い子どもや老人は、重症度が高くなりがちです。Ⅱ度以上であれば、応急処置をした後、皮膚科を受診しなければなりません」(野村院長)
応急処置と受診のポイント
「火傷の応急処置は、とにかく冷やすことです。近くに水道があれば、火傷した部分の熱が下がるまで水道水で冷やしてください。近くに水道が見当たらなければ、自販機で冷たい水を買い、ハンカチを浸して患部を冷やします。氷があれば、ビニール袋に入れて氷嚢(ひょうのう)を作って、患部を冷やします」(野村院長)
「火傷の範囲が狭く、明らかに表皮だけ(Ⅰ度)であれば、通常数日で治ります。そのレベルを超えると判断したら、近くの皮膚科を受診してください。少しでもきれいに早く治すためには、火傷したらできるだけすぐに受診して、医師からもう大丈夫と言われるまで通院を続けることが大切です」(野村院長)
猛暑は、屋外にあるさまざまなものを“凶器”に変えます。学童期のお子さんが外で遊ぶときは、素手や素足で熱くなっているものを触らないように言い聞かせ、それより小さなお子さんは離れず付き添いましょう。
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「火傷の範囲が狭く、明らかに表皮だけ(Ⅰ度)であれば、通常数日で治ります。そのレベルを超えると判断したら、近くの皮膚科を受診してください。少しでもきれいに早く治すためには、火傷したらできるだけすぐに受診して、医師からもう大丈夫と言われるまで通院を続けることが大切です」(野村院長)
猛暑は、屋外にあるさまざまなものを“凶器”に変えます。学童期のお子さんが外で遊ぶときは、素手や素足で熱くなっているものを触らないように言い聞かせ、それより小さなお子さんは離れず付き添いましょう。
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