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台風8号が温帯低気圧に 消滅後も激しい雨に注意

2021/07/28 16:48 ウェザーニュース

7月28日(水)15時に、台風8号(ニパルタック)は秋田県沖で温帯低気圧に変わりました。

この低気圧は次第に日本海へ離れて衰弱するため、この先は直接の影響はほとんどなくなる見込みです。

一方、台風が消滅したあとも、上空の寒気や湿った空気の影響で、低気圧の中心から離れた所で局地的に激しい雨が降っています。明日29日(木)にかけても大雨による浸水や土砂災害等に注意してください。

▼温帯低気圧 7月28日(水)15時
 存在地域   秋田沖
 移動     北西 30 km/h
 中心気圧   998 hPa
» 最新の台風情報

24時間で100mmを超える雨を観測

24時間降水量 28日(水)10時まで
東北地方の太平洋側では雨の量が多くなっており、24時間雨量が100mmを超えているところもあります。

太平洋側の沿岸部での雨のピークは既に過ぎていますが、雨が止んでもしばらくは土砂災害等に注意し、急な斜面には近づかないでください。

日本の南海上は積乱雲の発達しやすい状況が続く

予想天気図 明日9時
来週にかけて太平洋高気圧が東から日本列島を覆い、日本の南の海上は高気圧に覆われない状況が続きます。

既に南鳥島近海で熱帯低気圧が発生しているほか、明日朝までには日本の南でも熱帯低気圧が発生する可能性があります。その後もしばらく似た気象環境が続くため、さらに熱帯低気圧が発生する可能性があります。

現時点では、まだ新たな台風の発生は予想されていないものの、引き続き注目が必要です。
» 気圧変化・頭痛対策の参考に<天気痛予報>

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風8号の名前「ニパルタック(Nepartak)」はミクロネシアが提案した名称で、有名な戦士の名前からとられています。
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