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北海道に初の熱中症警戒アラート発表 西日本も猛暑に警戒を

2021/07/28 08:15 ウェザーニュース

環境省と気象庁は、今日28日(水)を対象とした熱中症警戒アラートを北海道の網走・北見・紋別地方、山口県、高知県、福岡県、長崎県、大分県、熊本県、鹿児島県(奄美地方除く)、沖縄県の八重山地方に発表しました。

北海道に熱中症警戒アラートが発表されるのは、今年全国への運用が始まってから、初めてのこととなります。

厳しい暑さが続くので、こまめな塩分・水分補給や室内でも適切なエアコンを使用するなど、熱中症予防を行ってください。

猛暑日予想のところも

北海道では、昨日27日(火)に旭川などで観測史上最も高い気温を更新しました。今日も内陸を中心に強い日差しとフェーン現象が効いて、気温が上昇します。

また、九州など西日本でも最高気温が35℃以上の猛暑日になるところがあり、体にこたえる暑さです。昼間に限らず、夜も気温が高いままなので、万全な熱中症対策が必要です。

熱中症警戒アラートの発表があったところでは、湿度も高く蒸し暑くなります。暑さ指数(WBGT)が上がり、熱中症の危険性が非常に高くなるところがあるので、こまめな水分補給・塩分補給を行うなどの対策をしっかりと行ってください。
>>1時間ごとの気温を確認

熱中症警戒アラートとは

熱中症警戒アラートは、予想される暑さ指数(WBGT)に応じて発表される情報で、これまでの高温注意情報を置き換えるものです。

昨年は関東甲信の1都8県を対象に熱中症警戒アラート(試行)として運用されていましたが、今年から全国で本運用が始まりました。
>>関連記事 全国で熱中症警戒アラートが運用開始

暑さ指数(WBGT)とは

暑さ指数(WBGT)は国際的に用いられる指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・輻射など周辺の熱環境、気温の3つの要素から計算されています。

熱中症患者発生率との相関が気温よりも良好で、暑さ指数が「厳重警戒」ランク以上だと熱中症患者が著しく増加することがわかっています。また、暑さ指数が「危険」ランクの場合は運動は原則中止すべきとされています。

環境省と気象庁は今年から一部地域で、暑さ指数が「危険」ランクの中でもさらに重要度の高い暑さ(WBGT:33以上)が予想される場合に「熱中症警戒アラート」を発表することを決めています。
>>熱中症情報を詳しくアプリで見る