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台風8号接近時は関東から東北太平洋側で高潮にも注意

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2021/07/25 18:45 ウェザーニュース

台風8号は27日(火)頃、東北〜関東に上陸する可能性があります。台風接近時は雨風の強まりに加え、沿岸では高潮にも注意が必要です。

海水温高く、27日にかけては大潮で普段より潮位が高い

今日25日(日)現在、日本付近は太平洋高気圧に覆われ、晴れて暑い日が続いた影響で海水温が高い状況です。また、27日にかけては大潮の時期にあたり、普段より満潮時の潮位が高くなっています。

台風8号は27日午後に東北〜関東に上陸する予想で、台風の上陸タイミングと満潮時刻が重なる可能性が出てきました。

特に、台風の進路の北側にあたる東北太平洋側では東寄りの風が強まって「吹き寄せ効果」も加わります。宮城県の仙台湾などの湾口や、岩手県のリアス式海岸などの地形では潮位が高まりやすくなるため、高潮に注意が必要です。

気圧低下と吹き寄せで海面が上昇

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高潮のメカニズム
台風が接近する際、「吸い上げ効果」と「吹き寄せ効果」により、高潮被害が発生するおそれがあります。

【吸い上げ効果】
台風が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がる現象。外洋では気圧が1hPa低いと、海面が約1cm上昇するといわれています。

【吹き寄せ効果】
海水が風によって海岸に吹き寄せられて海面が上昇すること。特にV字形の湾では、奥へ狭まる地形によって海面上昇が助長させるため、特に海面が高くなります。

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