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台風6号(インファ) 動き遅く長時間の暴風と大雨に警戒を

2021/07/21 07:43 ウェザーニュース

強い勢力の台風6号(インファ)は沖縄本島の南の海上をゆっくりと西寄りに進んでいます。7時の推定では暴風域に入っているところはないものの、沖縄県内では最大瞬間風速30m/sを超える暴風を観測しました。

動きが遅いため、このあとも荒天が長引くおそれがあります。大雨や暴風による停電などに警戒してください。

動き遅く、24日(土)にかけて荒天続く

夏の台風らしく移動するための風が弱いため、台風6号はあまりスピードを上げないまま、先島諸島を通過していく見込みです。24日(土)にかけて、大雨や暴風、高波に警戒が必要です。影響を受ける時間が長引くため、油断をして被災しないよう警戒を続けるようにしてください。

▼台風6号 7月21日(水)7時推定
 存在地域   那覇市の南約230km
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     西南西 ゆっくり
 中心気圧   970 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s
>>最新の台風情報

総雨量が500mm近い大雨に

24日(土)朝までの予想積算降水量
24日(土)頃まで沖縄本島から先島諸島にかけて台風の接近に伴い雨や風が強まる見込みです。1時間に50mm前後の激しい雨や、瞬間的には沖縄本島では35m/s、先島諸島では50m/s前後に達するような暴風が予想されています。

動きが遅い分だけ雨や風の強い状態が長時間に渡り、総雨量は沖縄本島周辺の多いところで200mm前後、台風の進路に近い先島諸島では500mm前後に達する予想です。大規模な冠水や土砂災害のおそれがあります。

台風の通過に伴う暴風雨により停電の発生や交通機関に影響が出ることも考えられます。荒天や生活への影響が長引くおそれがあるので、最新の情報をこまめに確認しながら警戒を続けるようにしてください。
>>台風6号による各地への詳しい影響予測〔会員メニュー〕

台風7号は中国大陸で熱帯低気圧へ

台風7号の進路予想
台風7号(チャンパカ)は中国の華南に上陸して、勢力を落とし始めています。気象庁の予報では、明日22日(木)朝までには熱帯低気圧になると予想です。

ただ、この熱帯低気圧はUターンして東に進む可能性があり、台湾や沖縄方面に向かうことが懸念されます。念のため今後の情報に注意してください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風6号の名前「インファ(In-fa)」はマカオが提案した名称で、花火のことを意味する語からとられています。台風7号の名前「チャンパカ(Cempaka)」はマレーシアが提案した名称で、ハーブの名前を意味する語からとられています。
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