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台風6号通過で沖縄は暴風雨続く 動き遅く総雨量500mm前後のおそれ

2021/07/20 22:39 ウェザーニュース

台風6号は20日(火)16時の推定で、南大東島の南西を西に時速15kmで進んでいると見られます。衛星画像では中心付近に台風の目がはっきりと現れ、次第に発達していることがかわります。

大東島地方は依然として風速25m/s以上の暴風域に入り、沖縄本島や奄美大島などの広い範囲が風速15m/s以上の強風域に入っています。16時までの最大瞬間風速は、北大東村で32.9m/s、南城市・糸数で25.2m/s、鹿児島県徳之島の天城町で26.2m/sを観測しました。

さらに発達しながら西へ進む

台風6号の予想進路
この後はさらに発達しながら西よりに進みます。23日(金)にかけて強い勢力を保ちながら沖縄本島から先島諸島方面へ向かう予想です。台風の動きが遅いため、影響が長引くおそれがあります。激しい雨や暴風、高波に厳重な警戒が必要です。

▼台風6号 7月20日(火)16時推定
 存在地域   南大東島の南西約190km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     西 15 km/h
 中心気圧   980 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 45 m/s
>>最新の台風情報

雨量が500mm前後になるおそれ

23日(金)までの予想積算雨量
明日以降は沖縄本島から先島諸島にかけて台風の接近に伴い風雨が強まる見込みです。1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨や、瞬間的に50m/s前後に達するような暴風が予想されます。

動きが遅い分だけ雨や風の強い状態が長時間に渡り、総雨量は沖縄本島周辺の多い所で200mm前後、台風の進路に近い先島諸島では500mm前後に達する予想となっています。大規模な冠水や土砂災害のおそれがあります。

台風の通過に伴う暴風雨により停電の発生や交通機関に影響が出ることも考えられます。荒天や生活への影響が長引くおそれがあるので、今日の早いうちに買い出しや対策を済ませるようにしてください。

今後も台風の進路や進む速度が変化する可能性があるので、最新の情報をこまめに確認するようにしてください。
>>台風6号による各地への詳しい影響予測〔会員メニュー〕

台風7号も暴風域を伴う

台風7号の進路予想
昨日、南シナ海で発生した台風7号(チャンパカ)は、今日15時現在、南シナ海でほとんど停滞しています。勢力はやや強まり、暴風域が現れました。

気象庁の予報では中国大陸に上陸した後、22日(木)には勢力を落として熱帯低気圧になると予想されています。まだ予報の不確実性が高く、台風6号の影響もあって複雑な進路となる可能性もありますので、今後の情報に注意してください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風6号の名前「インファ(In-fa)」はマカオが提案した名称で、花火のことを意味する語からとられています。
台風7号の名前「チャンパカ(Cempaka)」はマレーシアが提案した名称で、ハーブの名前を意味する語からとられています。
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参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構