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タオルの干し方、「天日干し」より「陰干し」がよい理由

2021/07/21 06:02 ウェザーニュース

全国で梅雨明けをして、照りつける太陽の下で、洗濯物も干せるようになりました。

洋服や下着はもちろん、とくに臭いや菌が気になるタオルは、紫外線を当てて除菌を、と思う人は多いのではないでしょうか。

タオルの天日干し 実は要注意!?

2020年にウェザーニュースで実施した「洗濯後のタオルをどこで干していますか? 」というアンケート調査でも、外干し(日向)が過半数超え(58%)という結果となりました。

ところが、タオルの天日干しは要注意といいます。創業1908(明治41)年の老舗メーカー・おぼろタオル株式会社(三重県津市)に、タオルの正しい干し方についてお話を伺いました。

「ふんわり」なら陰干しがおすすめ

「確かに天日干しをすると、直射日光を受けることで紫外線による除菌が可能になります。けれどタオルの場合は、日差しの強い夏場に長時間天日干しをすると、タオルの繊維を傷めたり水分を奪いすぎて硬くなったりして、“ゴワゴワ”になってしまうスピードを早める原因になるのです。ふんわりと仕上げたい場合は、陰干しがおすすめです」(おぼろタオル)

タオルを洗濯するとき、柔軟剤の使用量に気を遣ったり、パイルを立てようと上下によく振ったりしていたのに「全然ふんわりしてくれない」と思った人は多いはず。実は、天日干しが原因だったのです。

「タオルは、直射日光が当たらない、風通しのいいところに干すのがベストです。ベランダや庭などの日陰になるところで干してみてください」(おぼろタオル)

アパートなどでちょうどいい日陰がない場合は、どうすればいいのでしょうか。

「日陰がない場合には、日よけシートやサンシェードなどを利用してください。天日干しでなくても、風通しのいい日陰に干せば、いやな生乾きの臭いは残りません」(おぼろタオル)

紫外線殺菌をしたい場合は?

「どうしても直接紫外線に当てて殺菌したい方は、タオルが乾いたらすぐに取り込むことをおすすめします。そうすれば、“ゴワゴワ”をある程度防ぐことができます」(おぼろタオル)

陰干し、天日干しのいずれにしても、洗剤はメーカー指定の適量を守ることがポイントだそうです。

「必要以上に入れた洗剤は溶けきれず、せっけんかすとなってむしろ雑菌が発生する原因となります。柔軟剤も入れすぎると、タオルの吸水性を低下させる原因となりますので、気をつけてください」(おぼろタオル)

洗濯の後は風通しのいい場所での陰干しで、いつもふんわり仕上げのタオルを備え、暑い夏も快適に過ごしましょう。

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