明日も気圧配置に大きな変化はありません。梅雨前線の活動は弱まって、日本付近では天気図に描かれないくらいです。ただ、上空5500m付近は依然として－6℃以下の寒気に覆われます。全国的に大気の状態が不安定です。

特に寒冷渦と呼ばれる上空の寒気による低気圧の周辺では雨雲が発達しやすくなります。明日は寒冷渦がゆっくりと南西方向に移動するため、関東など東日本から近畿にかけて雷雨に注意が必要です。

明日14日(水)午後の発雷確率の分布を見ると、西日本から東日本の広い範囲で高くなっています。特に関東甲信から東海、近畿の内陸部や山沿いで高く、激しい雨を降らせるくらいまで積乱雲が発達する見込みです。

西日本は上空の風が北よりで、中国山地などで発生した雨雲が大阪、神戸など京阪神エリアや広島、岡山など瀬戸内海沿岸に移動するため、北の空の変化に注目です。

関東平野はここ数日に比べると発生しにくくなるものの、梅雨前線の延長線上にあたるため風の収束によって局地的に雨雲が発達する可能性があります。

明日も広い範囲で雷雨となり、激しい雨による道路冠水や土砂災害、落雷、突風、雹などのおそれがありますので、注意が必要です。
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