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ゲリラ豪雨・雷雨は都市を中心に増加傾向
なぜ発生するのか?

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2021/07/12 12:52 ウェザーニュース

この時期になると、テレビなどでよく耳にする「ゲリラ豪雨」。

近年では都市を中心に増加傾向にありますが、一体なぜ、ゲリラ豪雨・雷雨は発生するのでしょうか。

ゲリラ豪雨の原因

夏の強烈な日差しによって暖められた空気が上昇し、積乱雲が発生すると、大量の雨を降らせます。
さらに、暖められた地上付近と氷点下の上空では、かなり温度差が大きくなります。
すると積乱雲の発達が促され、ゲリラ豪雨が起きやすくなるのです。

ゲリラ豪雨を助長?

大都市で発生するゲリラ豪雨は、ヒートアイランド現象が関係しているのではないかと言われています。
※ヒートアイランド現象とは都市の気温が周囲よりも高くなる現象のこと。

緑地が少なく、アスファルトやコンクリートの面積が広い都市は、地表面から大気に与える熱が多くなります。
また、多くの人が暮らす都市は、空調や自動車を使用することで発生する「人工排熱」も多く発生します。これらにより、上空との温度差をより大きくし、突発的かつ局地的な豪雨へとつながるようです。

動画で見るゲリラ豪雨


こちらの動画は、会員の方が撮影した動画です。
爽やかな青空が一変。突如黒い雲に覆われ激しい雨が降ってきました。

ゲリラ雷雨は、雨量が1時間に60mm以上、多いときは80mm~100mmを超えることもあります。

これに対し、都市の下水は一般的に1時間に50mm~60mmの降水量しか処理できないといわれています。
短時間でもこれを超える雨量になると処理しきれず、冠水被害などが相次ぐわけです。

ゲリラ豪雨による被害

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2021年7月11日(日)の午後、関東でゲリラ豪雨が発生、局地的に土砂降りの雨となり、東京都心で500円玉大のヒョウが降りました。激しい雷雨の影響で関東各地で停電も発生。東京電力によると、神奈川県を除く関東全域で約11,570軒、茨城県ではその中でも最も多い約5,510軒の停電が発生しました。(当日18時の情報)

また、2013年9月4日に東海地方西部を襲った激しい雷雨では、名古屋市内の複数の地点で広範囲に及ぶ冠水があり、東海道新幹線やJR在来線、名古屋鉄道で運休や運転の見合わせがされるなど大きな影響が出ました。

ゲリラ豪雨のサイン

ゲリラ豪雨は突発的に発生するものですが、いくつか前兆があります。

・急に空が暗くなる
・冷たい風が吹く
・雷が鳴り始める

前兆を知っていると、外出先では大雨に見舞われる前に建物に避難することができます。また、自宅にいる場合は浸水・冠水・河川の氾濫などの災害に備えることもできますので、ぜひ覚えておいてください。

アプリ「ウェザーニュース」で
ゲリラ豪雨情報をチェック

ゲリラ豪雨情報お天気アプリ「ウェザーニュース」では、ゲリラ豪雨を的中率90%で予測。30分前までにゲリラ豪雨の発生をお知らせする通知サービスも利用可能です。
この機会に、ウェザーニュースの細密な天気予報を外出時にご利用いただけましたら幸いです。
>>アプリでゲリラ豪雨情報をチェック

参考資料など

【参考・参照元】
気象庁「ヒートアイランド現象の要因は何ですか?」http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr_faq/02/qa.html
【写真】ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
スヤァさん

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