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【速報】鹿児島の特別警報は警報に切替 土砂災害の危険度は依然高いまま

2021/07/10 14:42 ウェザーニュース

今日10日(土)14時32分、鹿児島県に出ていた大雨特別警報は警報に切り替わりました。

極めて危険な状況は脱したものの、依然として土砂災害の危険度は高い水準になっています。急な斜面や増水した川には近づかず、引き続き身の安全の確保が必要です。

一連の大雨は峠を越える

上空の気圧の谷が東進することにより、九州方面に伸びる雨雲の帯はその構造が崩れてきました。まだ活発な雨雲がかかっている所はあるものの、猛烈な雨をもたらす可能性は低くなっています。

気象庁は昼前の熊本県、宮崎県に続き、14時32分に鹿児島県の大雨特別警報を大雨警報へと切り替えました。

一連の大雨の峠を越えたとは言え、鹿児島県さつま町・さつま柏原で24時間雨量が473.0mmと観測史上1位になるなど、記録的な大雨になったことで、土砂災害の危険性は高い状況です。気象台からの警報や自治体からの情報を確認し、土砂災害や河川の増水などに警戒をしてください。
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明日は局地的な激しい雨や雷雨

11日(日)午後の上空の寒気
明日11日(日)は梅雨前線の活動が弱まります。ただ、日本列島の上空には引き続き暖かく湿った空気が流れ込みやすく、上空5500m付近には-6~9℃の寒気が南下するため、大気の状態が非常に不安定です。

狭い範囲で短い時間に雨の強まるおそれがあります。地盤が緩んでいる所では局地的な雨をきっかけにして土砂災害が起きてもおかしくありませんので、急な斜面には近づかないでください。

また、大きな川は水位の高い状態が続くため、そこに流れ込む中小河川は短時間の雨でも容易に増水します。川の様子を見に行くことは避け、インターネットで公開されている河川情報などで、状況を確認するようにしてください。
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