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激しい雨は太平洋側にも拡大 静岡周辺も一時的に強い雨のおそれ

2021/07/07 10:43 ウェザーニュース

今日7日(水)は梅雨前線の活動が非常に活発になっています。特に山陰など日本海側で激しい雨の続くおそれがあり、土砂災害や河川氾濫などに警戒が必要です。

帯状の雨雲広がる 熱海市周辺も雨に

梅雨前線に向かって継続的に暖かく湿った空気が流れ込み、活動が活発になっています。上空の気圧の谷が通過するタイミングで雨雲が発達し、今朝早くには島根県や鳥取県付近で線状降水帯が形成されたとして、気象庁は顕著な大雨に関する情報を発表。さらに松江市付近で1時間に約100mmの雨が解析され記録的短時間大雨情報も発表されています。

昼近くなり活発な雨雲の帯は山陰から近畿、東海の一部にかけて伸びており10時までの1時間には鳥取県倉吉市で37.5mm、愛知県一宮市で36.0mm、兵庫県神戸市・神戸空港で27.0mmの雨を観測しています。10時時点で島根県と鳥取県、兵庫県、静岡県に土砂災害警戒情報が発表中です。

雨雲の一部は東海から関東にかけても広がり、土石流災害が発生した熱海市など東海や関東でも一時的に雨の強まる所がある見込みです。復旧などの作業を行う場合は二次災害に警戒が必要です。
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明日8日(木)朝は再び非常に激しい雨

8日(木)朝の雨の予想
日本海側の雨は強弱を繰り返しながら明日8日(木)にかけても続く見込みです。特に明日の朝は次の気圧の谷の接近に伴って、今朝と同じように発達した雨雲が山陰から近畿にかけて広がってくる予想となっています。

風などの条件によっては線状降水帯が形成されて、局地的に非常に激しい雨の降るおそれがあります。すでに島根県や鳥取県の多い所では雨量が100mmを超えており、激しい雨によって災害発生の危険性が増すと考えられます。避難を行う場合は今日の明るいうちに済ませるようにしてください。

また、近畿でも通勤・通学時間帯に激しい雨の予想されているため、雨の状況をしっかりと確認する必要があります。

10日(土)頃まで断続的に大雨のおそれ

予想積算雨量
その後も10日(土)頃まで本州付近に停滞し、活動の活発な状況が続きます。上空の気圧の谷の通過のタイミングなどで雨の強弱を繰り返し、九州北部から山陰、北陸にかけての日本海側を中心に雨量が多くなる見込みです。

10日(土)夜までの雨量は九州や山陰など多い所で200mm以上を予想しています。これまでの雨量と合わせると300~400mmに達する所がある見込みです。前線が同じような所に停滞したり、線状降水帯が形成されたりした場合は局地的にこれより雨量が増加することが想定されます。

短時間の激しい雨による冠水や、総雨量の増加による土砂災害、河川の増水・氾濫などの危険性が高まりますので、厳重な警戒が必要です。
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参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構