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大雨による土砂災害や河川氾濫に警戒 島根県付近では線状降水帯も

2021/07/07 06:22 ウェザーニュース

梅雨前線がゆっくりと南下し、本州の日本海側に活発な雨雲がかかり始めました。局地的に非常に激しい雨の降るおそれがあります。

東海や関東でも一時的に雨の強まる所があり、土石流被害があった熱海市周辺は二次災害に警戒が必要です。

記録的短時間大雨情報も発表

活動が活発になっている梅雨前線が日本海をゆっくりと南下し、非常に発達したが本州の日本海側にかかり始めました。気象庁は5時過ぎに線状降水帯が検知されたとして、島根県東部に顕著な大雨に関する情報を発表。さらに5時40分には松江市付近で1時間に約100mmの雨が解析され記録的短時間大雨情報を発表しています。

6時までの1時間には島根県安来市・伯太で47.5mm、松江市で42.5mm、鳥取県江府町・江尾で37.5mm、福井県福井市・越廼で31.5mmの雨を観測しています。6時時点で島根県と福井県、静岡県に土砂災害警戒情報が発表中です。

北陸から山陰は午後にかけても活発な雨雲が断続的に通過するため、局地的には1時間に30~50mmの激しい雨が降り、道路冠水や土砂災害などのおそれがあります。

上空の気圧の谷が通過する影響で雨雲の一部は太平洋側にも広がり、土石流災害が発生した熱海市など東海や関東でも一時的に雨の強まる所がある見込みです。復旧などの作業を行う場合は二次災害に警戒が必要です。
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10日(土)頃まで断続的に大雨のおそれ

予想積算雨量
今夜は一旦、雨が小康状態になるものの、明日8日(木)は再び日本海から活発な雨雲が進んでくる見込みです。その後も10日(土)頃まで本州付近に停滞し、活動の活発な状況が続きます。上空の気圧の谷の通過のタイミングなどで雨の強弱を繰り返し、九州北部から山陰、北陸にかけての日本海側を中心に雨量が多くなる見込みです。

10日(土)夜までの雨量は九州や山陰など多い所で200mm以上を予想しています。前線が同じような所に停滞したり、線状降水帯が形成されたりした場合は局地的にこれより雨量が増加することが想定されます。

短時間の激しい雨による冠水や、総雨量の増加による土砂災害、河川の増水・氾濫などの危険性が高まりますので、最新の情報を確認の上、早めの対策が必要です。
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参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構