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関東や静岡県は記録的な大雨で厳重警戒 九州でも局地的に雨が強まる

2021/07/03 10:43 ウェザーニュース

今日3日(土)、関東南部や静岡県などは梅雨前線の影響で記録的な大雨になっています。雨の峠は越えつつありますが、しばらくは土砂災害や河川の増水などへの警戒が必要です。

静岡、神奈川を中心に記録的な大雨

数日に渡って梅雨前線による激しい雨が断続的に降り、静岡県や神奈川県を中心に記録的な大雨となりました。

10時までの72時間に観測した雨量は、神奈川県箱根町で783.5mm、静岡県御殿場市で553.0mmと7月として1位、静岡県富士市で507.0mmと観測史上1位の記録を更新しています。

激しい雨のピークは過ぎたものの土砂災害の危険度は依然として高く、川の水位は高い状況が継続しています。午後も崖や川の様子を見に行くことは避けて、安全を確保しつつ過ごすようにしてください。
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九州も局地的に強い雨

3日(土)夕方の雨の予想
梅雨前線が北上してきた影響で九州は雨の範囲が拡大しています。前線の周辺や風の流れのシアライン周辺では活発な雨雲が見られ、10時までの1時間には鹿児島県薩摩川内市・八重山で13.0mm、福岡県八女市・黒木では9.0mmの雨を観測しています。関東や東海ほど激しくはないものの、局地的には土砂降りの雨です。

午後は前線がさらに北上するため、雨の範囲は中国、四国に広がっていきます。南西からは暖かな空気が流れ込み、前線の周辺を中心に雨雲が発達する見込みです。九州北部や中国地方の西部など、局地的には1時間に30mmを超えるような激しい雨となるおそれがありますので、道路冠水などに注意が必要です。

明日は関東、東海で再び雨に

明日4日(日)夜の予想天気図
明日4日(日)は低気圧が日本海を進み、東日本では一旦南下した梅雨前線が北上します。関東や東海は雨の降る所が多くなるため、これまでの雨量が多くなった地域では土砂災害の発生に警戒をしてください。

南西から暖かく湿った空気が引き続き流れ込み、前線や低気圧の周辺では雨雲が発達する見込みです。西日本や東海、関東に加えて北陸、東北でも明日は雨の強まる所があります。前線の南側に入った地域は大気の状態が不安定で、油断ができません。

明日は広い範囲で雨が強まりやすい状況となりますので、注意、警戒が必要です。
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