今年はあせもに注意したい
汗というのは、皮膚から蒸発するときに体温を下げるほか、皮膚の保湿効果、皮膚で“悪玉菌”の増殖を防ぐなどの殺菌効果、デトックス効果があるなど体にとって有用なものですが、上手に汗がかけないと、あせもなどの原因となってしまうようです。
「汗は汗腺で作られ皮膚表面に排泄(はいせつ)されるのですが、通り道の汗腺がつまってしまうと、汗が皮膚の下に溜まりブツブツになったり、刺激により炎症を起こすのです。今年、医院を訪れる患者さんにあせもの方が多いのです。例年よりも早くから出ている傾向があります」(野村先生)
まだ、汗をたくさんかくほどの暑い日は多くないようですが。
「今年は5月頃から湿度の高い日が続く傾向にありますが、こうした気候も一因だと思います。気温がそこまで高くないけれど湿度が高い環境下では、大量に汗が出るわけではないので、汗をかいても意外に気づかない人が多くいます。汗を拭き取らないでいると、汗が溜まりやすい部分にあせもを発症するリスクが高まるのです」(野村先生)
また、コロナ禍のステイホームなどによる不規則な生活リズムやストレスが、肌に大きな負担をかけているケースもあるようです。
「生活のリズムが崩れると、自律神経など体のリズムも乱れます。肌のターンオーバーがうまくいかなくなったり、皮脂の分泌バランスが崩れたりして、あせもを含めた肌トラブルを引き起こしやすくなります。
あせもがよくできるのは、首やひじの内側、膝の裏側など、汗をかきやすくて汗がたまりやすい部位です。若い女性など、太ももの内側にできている人も多いですね。また、汗疱(かんぽう)といって、手のひらや足の裏に汗づまりで小さな水泡ができることもあります」(野村先生)
「汗は汗腺で作られ皮膚表面に排泄(はいせつ)されるのですが、通り道の汗腺がつまってしまうと、汗が皮膚の下に溜まりブツブツになったり、刺激により炎症を起こすのです。今年、医院を訪れる患者さんにあせもの方が多いのです。例年よりも早くから出ている傾向があります」(野村先生)
まだ、汗をたくさんかくほどの暑い日は多くないようですが。
「今年は5月頃から湿度の高い日が続く傾向にありますが、こうした気候も一因だと思います。気温がそこまで高くないけれど湿度が高い環境下では、大量に汗が出るわけではないので、汗をかいても意外に気づかない人が多くいます。汗を拭き取らないでいると、汗が溜まりやすい部分にあせもを発症するリスクが高まるのです」(野村先生)
また、コロナ禍のステイホームなどによる不規則な生活リズムやストレスが、肌に大きな負担をかけているケースもあるようです。
「生活のリズムが崩れると、自律神経など体のリズムも乱れます。肌のターンオーバーがうまくいかなくなったり、皮脂の分泌バランスが崩れたりして、あせもを含めた肌トラブルを引き起こしやすくなります。
あせもがよくできるのは、首やひじの内側、膝の裏側など、汗をかきやすくて汗がたまりやすい部位です。若い女性など、太ももの内側にできている人も多いですね。また、汗疱(かんぽう)といって、手のひらや足の裏に汗づまりで小さな水泡ができることもあります」(野村先生)
ケアと予防法
あせもができたら、どうしたらよいのでしょうか。
「症状が軽いうちは、市販のあせも薬で治ります。あせも対策のローションなどを使ってもよいでしょう。
汗をかいたままにすると不快なだけでなく、肌に残った成分がトラブルのもとになります。濡れた衣類は交換し、汗をかいたところを濡れたタオルでふくかシャワーを浴びるなどしましょう。
衣類は、できるだけ吸湿性のよい素材、熱がこもりにくいものを選びます。特に、肌着は綿や絹などの汗を吸いやすい天然繊維のものがいいでしょう。
それでも改善しない場合は、アレルギーやアトピー性皮膚炎など、ほかの病気の可能性もあります。見分けることは難しいので、皮膚科できちんと治療する必要があります。皮膚を無意識にひっかいてしまったり、湿ってぐじゅぐじゅし始めた場合には、早めに受診しましょう」(野村先生)
あせもは身近な病気ですが、ひどくなるとかゆみで眠れなくなったり、仕事や勉強に集中できなくなるなど影響があります。夏に向けて、いまからきちんとケアしておきたいものです。
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「症状が軽いうちは、市販のあせも薬で治ります。あせも対策のローションなどを使ってもよいでしょう。
汗をかいたままにすると不快なだけでなく、肌に残った成分がトラブルのもとになります。濡れた衣類は交換し、汗をかいたところを濡れたタオルでふくかシャワーを浴びるなどしましょう。
衣類は、できるだけ吸湿性のよい素材、熱がこもりにくいものを選びます。特に、肌着は綿や絹などの汗を吸いやすい天然繊維のものがいいでしょう。
それでも改善しない場合は、アレルギーやアトピー性皮膚炎など、ほかの病気の可能性もあります。見分けることは難しいので、皮膚科できちんと治療する必要があります。皮膚を無意識にひっかいてしまったり、湿ってぐじゅぐじゅし始めた場合には、早めに受診しましょう」(野村先生)
あせもは身近な病気ですが、ひどくなるとかゆみで眠れなくなったり、仕事や勉強に集中できなくなるなど影響があります。夏に向けて、いまからきちんとケアしておきたいものです。
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