「布団叩き」だけに、強く叩きたくなりますが、使い方によっては、ダニ退治どころか、逆効果になってしまうようです。詳しい話を全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに伺いました。
使い方によっては逆効果?
「実は、布団叩きを使う場合、強く叩いてもホコリやダニの除去に効果はないと考えられています。むしろ、力強く布団を叩くことで、布団の中にあるダニの死骸を細かく粉砕したり、生きているダニが驚いて布団の奥に引っ込んだりする可能性があるのです。ダニの死骸を細かくしてしまうと、アレルギーやハウスダスト症状を引き起こす可能性が高まるので気を付けなくてはなりません。
また、布団を叩いた時に舞い上がるものはホコリでなく、叩いた衝撃によってちぎれた布団の中綿である場合が多いのです。ホコリやダニの除去に効果がないばかりでなく、布団のクッション性や断熱性などの機能を破壊してしまうことにもつながります」
また、布団を叩いた時に舞い上がるものはホコリでなく、叩いた衝撃によってちぎれた布団の中綿である場合が多いのです。ホコリやダニの除去に効果がないばかりでなく、布団のクッション性や断熱性などの機能を破壊してしまうことにもつながります」
正しい使い方は?
それでは、どのように使えば良いのでしょうか?
「持ち手を握り先端の面の部分で撫でるようにして使うのが正しい使用方法とされています。布団の表面を撫でるように触ることで、表面のほこりやダニの死骸を払い落すことができます。意外に思うかもしれませんが、叩くよりも撫でる方が表面の汚れが落ちるという研究結果もあります。
ただし、布団の中の生きたダニや死骸は落とせないので、ダニを除去するためには、布団を干して布団叩きで撫でた後に、掃除機をかけて吸い取るのが良いでしょう」(鈴木さん)
「強く叩いてもダニ退治に効果的でないのであれば、必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、布団叩きにはしっかり道具としての意味がある、と言います。
「先述したようにダニは布団の中にもたくさんいるので、生きたダニや死骸を取り除くのを目的に布団叩きを使うのは良くありません。あくまでも、布団の表面の汚れをとるために使用するのが正しい目的となります。
布団を干している間に花粉や土ぼこりなどの汚れも表面に付きますので、ダニ退治ではなく、そうした汚れを取り払い、表面を奇麗にできるという点で、布団叩きを使う必要性はあるでしょう」(鈴木さん)
室外干しが難しい時季ではありますが、晴れた日に布団を干す際には、布団叩きを撫でるようにして使用してみてください。
>>ウェザーニュース記事一覧
「持ち手を握り先端の面の部分で撫でるようにして使うのが正しい使用方法とされています。布団の表面を撫でるように触ることで、表面のほこりやダニの死骸を払い落すことができます。意外に思うかもしれませんが、叩くよりも撫でる方が表面の汚れが落ちるという研究結果もあります。
ただし、布団の中の生きたダニや死骸は落とせないので、ダニを除去するためには、布団を干して布団叩きで撫でた後に、掃除機をかけて吸い取るのが良いでしょう」(鈴木さん)
「強く叩いてもダニ退治に効果的でないのであれば、必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、布団叩きにはしっかり道具としての意味がある、と言います。
「先述したようにダニは布団の中にもたくさんいるので、生きたダニや死骸を取り除くのを目的に布団叩きを使うのは良くありません。あくまでも、布団の表面の汚れをとるために使用するのが正しい目的となります。
布団を干している間に花粉や土ぼこりなどの汚れも表面に付きますので、ダニ退治ではなく、そうした汚れを取り払い、表面を奇麗にできるという点で、布団叩きを使う必要性はあるでしょう」(鈴木さん)
室外干しが難しい時季ではありますが、晴れた日に布団を干す際には、布団叩きを撫でるようにして使用してみてください。
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参考資料など
取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)