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ムカデの繁殖期! 家の中への侵入予防法とは

2021/06/10 19:27 ウェザーニュース

「百足」と書いて「ムカデ」と読みます。実際は種類によって30本、46本、82本など足の数はさまざま。そのムカデがこの時期、繁殖期を迎えて家の中に侵入してくることもあるそうです。どんな対策をしたらよいのでしょうか。

5〜6月が「お客様相談」のピーク

「当社では害虫などさまざまな相談が寄せられますが、ムカデについては5〜6月にピークがはっきりあるのが特徴です」と言うのは、アース製薬のお客様のお気づきを活かす窓口部の川人展子さん。

冬を越したムカデは5月上旬頃から2ヵ月にわたり繁殖期を迎えるので、人家への侵入や人が咬まれたという被害が増えるのです。

ムカデが人家に侵入する理由は?

「日本にはムカデが約150種生息していますが、人や動物を咬んで傷を負わせるのは、主にオオムカデ科に分類される体長5〜20cmのトビズムカデ、アオズムカデなどの大型種です」(アース製薬研究部生物研究課・有吉立さん)

そのムカデが人家に侵入するのはなぜでしょうか。

「ふだんは人家周辺の植木鉢の下や庭石の下に生息しているのですが、繁殖期は相手を探すためや餌を探すため、大雨が降って住みかから逃れて人家に侵入すると考えられます。この時期は窓を開けている家が多いので、サッシがあっても巧みにすり抜けて侵入しますが、干していた洗濯物についたまま屋内に取り込まれることも多いです」(有吉さん)

ムカデに咬まれたらどうする?

運が悪いとムカデに咬まれることがあります。咬まれたらどうすればよいのでしょうか。

「ムカデが人や動物を咬むのは、自分の身の安全を確保するための防衛本能です。通常、ムカデは1回咬んだ後は猛烈な勢いで走り去ります。咬まれた直後は激しい痛みを感じるので、対症療法として、局所麻酔薬の貼付や局所注射が有効で、局所冷却によって痛みが緩和されることがあります。咬まれた直後に息苦しさ、めまい、動悸、息切れなどアナフィラキシーショック症状を生じた場合は、直ちに救急車を呼んで救命処置をしてもらってください」(有吉さん)

ムカデの侵入予防はどうする?

ムカデが家に侵入してくるのは不安です。ムカデの侵入を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。

「家に近づくムカデには、殺虫&侵入防止効果が高い粉剤タイプを家の周りに撒くのがオススメです。また、玄関先や屋外のコンクリート部分には、容器タイプの置き型毒餌剤で駆除してください。万が一、屋内に侵入してきた場合は、凍結剤入りのエアゾールタイプの駆除剤を使用してください」(アース製薬ブランドマーケティング部・渡辺優一さん)

ムカデがよく見られるのは7月初めまで。心配な人はムカデ対策を考えてはどうでしょうか。
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