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週刊地震情報 2021.6.6 3日(木)に富山湾でM4.1 震度3以上の地震は6年ぶり

2021/06/07 06:50 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された地震回数は前週に比べると少ない水準です。本州の内陸部や南西諸島での地震がやや目立っています。震度3以上の地震は1回発生しました。(5月31日~6月6日10時の集計)

国内:富山湾震源の震度3以上は6年ぶりの発生

富山湾の地震
3日(木)10時31分頃、富山湾を震源とするマグニチュード4.1、深さ15kmと推定される地震が発生しました。この地震により石川県能登町で震度3、輪島市や七尾市、珠洲市で震度2を観測しています。

富山湾が震源で震度3以上を観測する地震は2015年2月1日(マグニチュード4.4、最大震度4)以来、6年ぶりのことです。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸をもつ逆断層型と解析されています。

富山湾で発生する浅い地震でマグニチュード4を超えるような規模のものは、ほとんどが能登半島沿岸で起きています。今回の震源は能登半島の邑知潟(おうちがた)断層帯の延長線上に当たりますが、実際に海底まで断層が達しているかどうかは不明です。

政府の地震調査推進本部は邑知潟断層帯の活動により今後30年以内に2%の確率で、マグニチュード7.6程度の地震の発生する可能性があるとしています。能登半島は2007年の能登半島地震など、北側での地震が比較的目立つものの、南側も地震のリスクが低いわけではありません。

世界:アラスカの内陸部でM6.1の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きな地震はアラスカとインドネシアで発生したマグニチュード6.1の地震です。

日本時間の5月31日(月)16時頃にアラスカを震源とするマグニチュード6.1の地震が発生しました。深さが約44kmと少し深かったことや、震源が内陸の森林地帯だったため、地震による影響は特に出ていません。

アラスカの地震と言えば海溝型の巨大地震が良く知られていますが、内陸部でもしばしば大きな地震が発生します。最近では2002年に今回の震源より少し北でマグニチュード7.9が起きました。地震のメカニズムは横ずれ型です。

プレート境界で発生する巨大地震と、プレートの動きによる圧力で歪が溜まり発生する直下型地震の両方が起きるのは、日本と同じくプレートの沈み込み帯に共通する点です。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。