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★6月の天体イベント★ 月と惑星の接近に注目!

2021/06/26 20:27 ウェザーニュース

雨の季節、晴れた貴重な夜には天体観測も楽しもう!6月に楽しめる主な天体イベントをご紹介します。

月が土星、木星に2度接近

5月30日~6月3日の3時頃 南~南東の空(東京)
6月は、明け方の南から南東の空で、明るさが0.5等前後の「土星」と-2.5等前後の「木星」が並んで輝きます。

そんな仲良く並んで輝く土星と木星に、5月31日(月)~6月2日(水)にかけては「月」が接近します。

5月31日に土星に近づいた下弦前の月は、6月1日(火)になると土星と木星の間に移動し、2日(水)には木星に最接近する見込みです。
6月27日~30日の3時頃 南の空(東京)
5月末から6月頭に土星と木星に接近した月は、約1カ月かけて星空を一巡りします。月は27日(日)夜~28日(月)明け方に土星と、28日(月)夜~29日(火)明け方には木星に再び接近するので、お見逃しなく!

次回、月が土星と木星に接近するのは7月24日(土)から26日(月)になります。

細い月と金星が大接近

6月12日 日の入り30分後 西北西の空(東京)
6月は夕方の空に「金星」が姿を現します。まだ高度は低いため、日の入りから1時間半もすると金星は沈んでしまいます。空がまだ明るいうちから観測するのがおすすめです。

6月12日(土)には、細い月が金星に大接近します。最も近づく際には、月と金星の見かけの距離は1.5度以下となります。寄り添うようにして佇む月と金星の様子を、お楽しみください。

月は10日(木)に新月を迎えたばかりでたいへん細いため、明るい金星の方が先に見つかるかもしれません。太陽が沈んだあとの早い時間から、西の空が地平線近くまで見通せる場所で観測するのがおすすめです。

▼12日(土)の沈む時間(東京)
太陽 18時58分
金星 20時30分
月  20時40分

次回、月と金星が接近するのは7月12日(月)になります。

6月の満月はストロベリームーン

6月は25日(金)3時40分に満月を迎えます。

アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。6月は、イチゴの収穫が行われるため、この名前がつけられたと言われています。

» 月の出・入りの時間は?
» ウェザーニュース記事一覧

参考資料など

『天文年鑑(2021)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/