梅雨時の目の疲れは自律神経の乱れから?
「この時期の疲れ目やかすみ目といった目の不調は気象病の一症状としてあらわれることがあります。気象病とは気圧や温度、湿度の変化の影響を受けることによって生じる体調不良や病気のことです。気圧が低下して湿度が高くなり、梅雨冷えと蒸し暑さによる気温変化が大きい梅雨時に起きるだるさなどの体調不良は典型的な気象病といえます。
目を含めたさまざまな器官の働きは、自律神経によってバランスがとられています。自律神経には、身体を活発化させる交感神経と休息状態を保たせる副交感神経があり、一方が優位になるともう一方の働きは弱まります。梅雨前線の近くに発生しやすい低気圧のもとでは、自律神経のバランスが崩れて目の不調を含む気象病が起きやすくなるのです」(水木先生)
目を含めたさまざまな器官の働きは、自律神経によってバランスがとられています。自律神経には、身体を活発化させる交感神経と休息状態を保たせる副交感神経があり、一方が優位になるともう一方の働きは弱まります。梅雨前線の近くに発生しやすい低気圧のもとでは、自律神経のバランスが崩れて目の不調を含む気象病が起きやすくなるのです」(水木先生)
脳の情報の80%以上は視覚を通して集められる
この時季とくに目の健康に留意する理由とは。
「脳の情報の80%以上は視覚を通して集められるといわれます。コロナ禍のもとでテレワークなど長時間にわたるパソコン作業や細かい作業、さらにマイカー通勤などにより、目が過酷な環境にさらされると、脳も疲弊します。
パソコンやスマホ操作のし過ぎによる目の疲れは眼精疲労と呼ばれ、交換神経のスイッチが入ったままの状態を招きます。自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位の状態が続くと、頭痛や肩こり、胃痛、イライラや集中力の低下などにもつながるのです」(水木先生)
自律神経のバランスをとるには、交感神経と副交感神経のスイッチを切り替えることが重要です。
「眠る前に暗い場所でパソコンやスマホを見続けると交感神経が優位になって眠りが浅くなり、身体を休めることができません。目を温めたりアイマスクをしたりして目の疲れをとることは、交感神経を落ち着かせ、副交感神経を優位にします。
睡眠時は副交感神経を優位にしてきちんと休息する。就寝時間や起床時間を一定にすることで体内時計のリズムを整え、朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる、といった日常行動を保つようにしましょう」(水木先生)
「脳の情報の80%以上は視覚を通して集められるといわれます。コロナ禍のもとでテレワークなど長時間にわたるパソコン作業や細かい作業、さらにマイカー通勤などにより、目が過酷な環境にさらされると、脳も疲弊します。
パソコンやスマホ操作のし過ぎによる目の疲れは眼精疲労と呼ばれ、交換神経のスイッチが入ったままの状態を招きます。自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位の状態が続くと、頭痛や肩こり、胃痛、イライラや集中力の低下などにもつながるのです」(水木先生)
自律神経のバランスをとるには、交感神経と副交感神経のスイッチを切り替えることが重要です。
「眠る前に暗い場所でパソコンやスマホを見続けると交感神経が優位になって眠りが浅くなり、身体を休めることができません。目を温めたりアイマスクをしたりして目の疲れをとることは、交感神経を落ち着かせ、副交感神経を優位にします。
睡眠時は副交感神経を優位にしてきちんと休息する。就寝時間や起床時間を一定にすることで体内時計のリズムを整え、朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる、といった日常行動を保つようにしましょう」(水木先生)
予防の基本は生活習慣の改善!
具体的にはどのような予防法があるでしょうか。
「パソコン作業は目にとって大きな負担がかかります。目に優しい環境を整えた上で、目を使う作業を1時間続けたら10分間休憩をとるなど、目の疲労を軽減させることが大切です」(水木先生)
【パソコン作業環境を整える】
(1)部屋の照明が薄暗く感じる場合はデスクライトを使う。
(2)光源のちらつきを改善する。
(3)眼薬をさして潤いを保つ。
(4)部屋の湿度を50~60%に保つ。
入浴や睡眠、食事といった日々の生活習慣も重要です。
「睡眠前に副交感神経を優位にするために、入浴は遅くとも就寝時間の30分前に済ませる、38~40℃くらいのぬるま湯に浸かる、1日6~8時間程度の睡眠時間を確保する、といったことを心がけましょう。
また、目の健康を整えるビタミンA・B1・B12やβ-カロテン、タウリンなど、栄養バランスの取れた食事を取り入れることもオススメです」(水木先生)
「パソコン作業は目にとって大きな負担がかかります。目に優しい環境を整えた上で、目を使う作業を1時間続けたら10分間休憩をとるなど、目の疲労を軽減させることが大切です」(水木先生)
【パソコン作業環境を整える】
(1)部屋の照明が薄暗く感じる場合はデスクライトを使う。
(2)光源のちらつきを改善する。
(3)眼薬をさして潤いを保つ。
(4)部屋の湿度を50~60%に保つ。
入浴や睡眠、食事といった日々の生活習慣も重要です。
「睡眠前に副交感神経を優位にするために、入浴は遅くとも就寝時間の30分前に済ませる、38~40℃くらいのぬるま湯に浸かる、1日6~8時間程度の睡眠時間を確保する、といったことを心がけましょう。
また、目の健康を整えるビタミンA・B1・B12やβ-カロテン、タウリンなど、栄養バランスの取れた食事を取り入れることもオススメです」(水木先生)
手軽にできる解消法も!?
「手軽にできる目の疲れ解消法もあるので、目に疲労を感じたときなどに試してください」(水木先生)
(1)遠くと近くを交互に見る……
目をリラックスさせて近くを見たり遠くを見たりを交互に繰り返すと、眼中の筋肉がほぐされる。
(2)こめかみマッサージ……
力を入れ過ぎないようにやさしく、人差し指と中指をこめかみにあてて円を描くように押す。
(3)目の体操……
まぶたを閉じたり大きく開いたり、左右上下に視線を動かしたりする動作を繰り返す。まばたきによって目の乾燥を防ぎ、視線を動かすことで目のストレッチになる。
(4)温かいおしぼりで温める……
まぶたにのせると、目の周辺の筋肉がほぐされる。ただし、目に痛みがある場合は温めず周辺を冷やすこと。
新型コロナ感染症予防のため、パソコンを多用するなどの仕事環境の変化は、目に大きな負担を与え、さらにこの時季特有の気象病からの目の不調を招く可能性も高まります。目を大切に扱って、梅雨時とコロナ禍を乗り越えていきましょう。
>>ウェザーニュース記事一覧
(1)遠くと近くを交互に見る……
目をリラックスさせて近くを見たり遠くを見たりを交互に繰り返すと、眼中の筋肉がほぐされる。
(2)こめかみマッサージ……
力を入れ過ぎないようにやさしく、人差し指と中指をこめかみにあてて円を描くように押す。
(3)目の体操……
まぶたを閉じたり大きく開いたり、左右上下に視線を動かしたりする動作を繰り返す。まばたきによって目の乾燥を防ぎ、視線を動かすことで目のストレッチになる。
(4)温かいおしぼりで温める……
まぶたにのせると、目の周辺の筋肉がほぐされる。ただし、目に痛みがある場合は温めず周辺を冷やすこと。
新型コロナ感染症予防のため、パソコンを多用するなどの仕事環境の変化は、目に大きな負担を与え、さらにこの時季特有の気象病からの目の不調を招く可能性も高まります。目を大切に扱って、梅雨時とコロナ禍を乗り越えていきましょう。
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