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暖かさで一気に満開へ 見頃の期間は昨年より2.9日減

桜の振り返り2021

2021/05/31 17:18 ウェザーニュース

今年も新型コロナウイルス感染防止のため、お花見計画を中止したという方も多いのではないでしょうか?

ウェザーニュースでは今年の桜事情について調査を行いました。

お花見に「行かなかった」が昨年とほぼ変わらず

※通勤時や買い出し途中などにある桜をみた場合もお花見と回答していただいています。

お花見に行ったかを「行かなかった」「平日に行った」「土日に行った」の3択で回答していただきました。

昨年と同様で、今年は「行かなかった」が半数以上という結果となりました。
ただ、平日にお花見に行ったという回答が4ポイント増えています。

新型コロナウイルス感染防止でお花見を自粛された方が多く、平日の通勤時や買い出しなどの日常生活の中の桜で楽しむ方が多い傾向です。

お花見の回数はやや減少

ウェザーニュース会員に「お花見に行った回数」を伺い、2019年の平均と比較したところ、2021年は回数がやや減少したことがわかりました。

寄せられたコメントを見ると、新型コロナウイルスの影響でいけなかったという意見が多い一方で、見頃が短く見逃したという声も見られました。

一昨年より「短かった」が半数以上

ウェザーニュース会員に「桜の見頃の長さはどうだったか」をお聞きしました。

その結果、「短かった」の回答が54%と最も多く、短いと感じている人が2019年より41ポイント増えていることがわかりました。

全国平均で見ても2019年は7.7日、2020年は8.9日だったのに対し、2021年は5.9日と日数が減っています。

見頃期間はここ3年で最も短く

※2020年の岩手県は桜吹雪シーズンを観測できなかったため、見頃の日数を出せませんでした。
ウェザーニュースで発表している都道府県毎の開花・見頃・桜吹雪、葉桜の状況の中で見頃シーズンの日数をマップで出しました。

2019年や2020年の西日本や東日本は黄色の6~10日が多く見られるのに対し、2021年は5日以内の緑が多くなっています。

今年の桜の見頃期間はここ3年で比較すると短かったようです。

※ウェザーニュースが発表している桜の状況はマイ桜リポートの報告をもとに判断・発表しています。

見頃が短い要因は暖かさ

東京の気温と平年
3月と4月に入ってからは平年より気温が高い日が多く、2019年のような大きな寒の戻りもありませんでした。
また、高気圧に覆われて晴れた日が多かったものの、週末は度々低気圧が通過して、関東などでは雨や曇りとなることがありました。

開花前から気温は全国的に高く、満開シーズンに入ってからもその傾向が続いたことによりマダラに咲かず、一気に開花や満開を迎えました。

また、見頃期間中は発達した低気圧がたびたび通過し、桜を流す雨となったため、見頃期間がさらに短く満開の桜を楽しむチャンスを逃した方もいたのかもしれません。

参考資料など

■桜の振り返り調査は全てスマホアプリ「ウェザーニュース」内で西東日本、東北北部、北海道で分けて実施
「お花見行った?」
九州〜東北南部:4/7〜8 6720人参加
東北北部:4/27〜28 236人参加
北海道:5/6〜7 202人参加

「今年お花見に何回行った?」
九州〜東北南部:4/8〜9 6162人参加
東北北部:4/28〜4/29 193人参加
北海道:5/7〜8 205人参加

「見頃期間の長さは?」
九州〜東北南部:4/10〜11 5632人参加
東北北部:4/30〜5/1 213人参加
北海道:5/9〜11 198人参加