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5月としては記録的な大雨 激しい雨の峠を越えても警戒を

2021/05/21 15:31 ウェザーニュース

今日21日(金)は梅雨前線や低気圧の影響で九州から北海道にかけての広い範囲で雨が降っています。激しい雨の峠は越えたものの、夜にかけて雨の降る所が多い見込みです。

総雨量が多い所はしばらく警戒

午後になって梅雨前線が南下したため、南から流れ込む湿った空気の影響が小さくなりました。静岡県内などに活発な雲が見られるものの、午前中に比べると雨の降り方は落ち着いています。

15時までの1時間に降った雨の量は、静岡県森町・高根山で17.5mm、富士市で13.0mm、菊川市・菊川牧之原で11.5mmを観測しています。

ただ、48時間雨量は高知県・魚梁瀬で333.5mm、長野県・御嶽山で286.5mm、大阪市で193.0mmなど広い範囲で200~300mm前後に達していることから、雨が弱まった後もしばらくは地盤の緩んだ状態が続く見込みです。5月としては記録的な大雨となった所もありますので、急な斜面や増水した川などに近づかないようにしてください。
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明日は西日本から関東で天気回復

22日(土)の予想天気図
明日22日(土)になると梅雨前線は本州から南に離れます。高気圧が東シナ海から日本付近に移動してくるため、西日本から関東の天気は回復に向かう予想です。一部に雨の残る所がある程度で、午後にかけては晴れてきます。

一方で北日本は動きの遅い低気圧が通過する影響で雨の降りやすい状況が続きます。低気圧は上空に寒気を伴っており周辺では大気の状態が不安定になり、一時的に雨が強まったり、雷雨となる見込みです。日差しが届く関東も午後はにわか雨の可能性がありますので、空の変化には注意をしてください。
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