本来の“新緑”はフィトンチッドと青葉アルコール?
私たちが「新緑の香り」と表現するものの正体は、何なのでしょうか。
「新緑の香りとは、樹木から発散されるフィトンチッドに加え、『青葉アルコール』を感じていると考えられます」(株式会社バスクリン製品開発部素材開発グループ・佐々木大輔さん)
フィトンチッドとは、フィトン(phyton・植物)と、チッド(cide・殺す)というロシア語から生まれた言葉です。
「フィトンチッドは、樹木から発出される様々な揮発性(きはつせい)の香り成分の総称です。人に対しては、リラックスやリフレッシュ効果があります。森林浴が人々にとって心地よく、清々しく感じるのは、フィトンチッドの効果もあるといわれています」(佐々木さん)
フィトンチッドは、“森”をイメージさせる香り。さらに、“新緑”を特徴づけるのが、青葉アルコールです。
「青葉アルコールとは、野菜など植物に含まれる“青くさい”香りの主成分です。新茶の香りや草を刈った後の特有の香りなどにも、青葉アルコールが含まれています」(佐々木さん)
新緑の季節に自然の多い場所へ出かけたくなるのも、この香りを求めての行動だったのかもしれません。
「新緑の香りとは、樹木から発散されるフィトンチッドに加え、『青葉アルコール』を感じていると考えられます」(株式会社バスクリン製品開発部素材開発グループ・佐々木大輔さん)
フィトンチッドとは、フィトン(phyton・植物)と、チッド(cide・殺す)というロシア語から生まれた言葉です。
「フィトンチッドは、樹木から発出される様々な揮発性(きはつせい)の香り成分の総称です。人に対しては、リラックスやリフレッシュ効果があります。森林浴が人々にとって心地よく、清々しく感じるのは、フィトンチッドの効果もあるといわれています」(佐々木さん)
フィトンチッドは、“森”をイメージさせる香り。さらに、“新緑”を特徴づけるのが、青葉アルコールです。
「青葉アルコールとは、野菜など植物に含まれる“青くさい”香りの主成分です。新茶の香りや草を刈った後の特有の香りなどにも、青葉アルコールが含まれています」(佐々木さん)
新緑の季節に自然の多い場所へ出かけたくなるのも、この香りを求めての行動だったのかもしれません。
お風呂での“新緑の香り”は!?
香りには天然香料・合成香料によってさまざまな種類があるのですが、これらを系統ごとに分類したのが「ノート」(香調)です。このノートを組み合わせることで、理想の香りに近づけているようです。
入浴剤などでも“新緑の香り”を再現した商品が売られていますが、本来、多種多様な植物が生み出している“新緑の香り”をどのように再現しているのでしょうか?
入浴剤メーカーでもあるアース製薬研究部の梶山陽平さんと、バスクリン製品開発部の佐々木さんに伺ったところ、1つの香りづくりに100種近いサンプルから厳選するなど、工夫を凝らしているといいます。
「同じ森の香りでも、『若葉の森の香り』はやさしい草花、若葉の爽やかさを感じられ、『濃緑の森の香り』では豊かな緑に包まれた気分を感じられるようにしています。
自然な香りをつくるため、実際に若葉が生い茂る森や新緑に萌える森など、形態が異なる様々な森を訪ね、そこで体感したもの、情緒を大切にしながら開発しました。本物へのこだわりから、『青森県ヒバ』から抽出したオイルを配合するなど、素材も厳選しています」(アース製薬・梶山さん)
「『森の香り』は、木々の温もりが感じられるウッディーノートにグリーンノートを加えた香りです。ヒバから抽出したエッセンシャルオイル等を使用しています。
一方『新緑の香り』には、若々しい葉のグリーンの香りに爽やかなシトラスのノートを加えています。爽やかさをイメージするよう、柑橘をアクセントに使っています」(株式会社バスクリン・佐々木さん)
こうした新緑の香りには、リラックス感、リフレッシュ感などを高める効果が期待できるそうです。
「実際に、香りによる自律神経系や中枢神経系(脳波)への効果も確認されています。また、入浴剤の香りの有無で、疲労回復感にも差が生じるという研究結果もあります」(株式会社バスクリン製品開発部フェロー・石澤太市さん)
今年はコロナ禍に加え梅雨入りもはやく、何かとストレスを感じることも多いものです。“新緑の香り”でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
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入浴剤などでも“新緑の香り”を再現した商品が売られていますが、本来、多種多様な植物が生み出している“新緑の香り”をどのように再現しているのでしょうか?
入浴剤メーカーでもあるアース製薬研究部の梶山陽平さんと、バスクリン製品開発部の佐々木さんに伺ったところ、1つの香りづくりに100種近いサンプルから厳選するなど、工夫を凝らしているといいます。
「同じ森の香りでも、『若葉の森の香り』はやさしい草花、若葉の爽やかさを感じられ、『濃緑の森の香り』では豊かな緑に包まれた気分を感じられるようにしています。
自然な香りをつくるため、実際に若葉が生い茂る森や新緑に萌える森など、形態が異なる様々な森を訪ね、そこで体感したもの、情緒を大切にしながら開発しました。本物へのこだわりから、『青森県ヒバ』から抽出したオイルを配合するなど、素材も厳選しています」(アース製薬・梶山さん)
「『森の香り』は、木々の温もりが感じられるウッディーノートにグリーンノートを加えた香りです。ヒバから抽出したエッセンシャルオイル等を使用しています。
一方『新緑の香り』には、若々しい葉のグリーンの香りに爽やかなシトラスのノートを加えています。爽やかさをイメージするよう、柑橘をアクセントに使っています」(株式会社バスクリン・佐々木さん)
こうした新緑の香りには、リラックス感、リフレッシュ感などを高める効果が期待できるそうです。
「実際に、香りによる自律神経系や中枢神経系(脳波)への効果も確認されています。また、入浴剤の香りの有無で、疲労回復感にも差が生じるという研究結果もあります」(株式会社バスクリン製品開発部フェロー・石澤太市さん)
今年はコロナ禍に加え梅雨入りもはやく、何かとストレスを感じることも多いものです。“新緑の香り”でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
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