インド洋でM6.7の地震
震源は中央インド洋海嶺付近
2021/05/12 23:57 ウェザーニュース
日本時間の5月12日(水)23時05分頃、海外で地震がありました。震源地はインド洋(モーリシャス/レユニオン)で、地震の規模(マグニチュード)は6.7と推定されます。
※震源は米国地質調査所国立地震情報センター(USGS,NEIC)による。
インド洋津波警報システムを運用するオーストラリア気象局によると、オーストラリア領内では津波被害の心配はありません。
バヌアツなどで津波を観測
この地震により、震源近傍では最大で0.04mの海面変動が観測されました。
観測された津波の高さ(3時28分 PTWC発表)
0.78m バヌアツ タンナ島
0.75m ニュージーランド グレートバリア島
0.48m 豪領ノーフォーク島 キングストン
0.29m 仏領ニューカレドニア ウワンヌ
震源近傍で津波の可能性
津波が発生した場合、到達までにかかる時間 米国海洋大気庁Webサイトより
太平洋津波警報センター(PTWC)によると、以下の国や地域では0.3m〜1mの津波襲来のおそれがあります。
日本の沿岸では津波被害の心配なし
気象庁によると、国内で若干の海面変動が予想される沿岸は次のとおりです。
震源近傍では“日本での震度5”前後の強い揺れか
米国地質調査所国立地震情報センター(USGS,NEIC)によると、震源近傍では最大で改正メルカリ震度階級のⅦ程度の揺れがあった模様です。
厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度5弱から震度5強程度に相当する強い揺れとみられます。建物の損壊などの被害が出ている可能性があります。
今回の震源のインド・アッサム州やブータン付近は、インド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの境界にあたり、10年に一度程度M6クラスの地震が起きています。
揺れによる被害もない見込み
震源周辺には陸地はないため、揺れによる被害もないものと考えられます。
震源は中央インド洋海嶺付近とみられます。この海嶺はインド・オーストラリアプレートとアフリカプレートの離れる境界にあたります。