ボールペンを使っていて服にインクをつけてしまった場合、「どうせ落ちない」と思い、そのまま放っておいたりしていないでしょうか。ところがボールペンインクの汚れは、きちんとした処置をすれば奇麗に落とせるそうです。
油性、水性ボールペンそれぞれの汚れの落とし方と、外出先などで汚してしまった場合の落とし方も含めて、インク汚れを落とす裏ワザと注意点について、全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに伺いました。
油性、水性ボールペンそれぞれの汚れの落とし方と、外出先などで汚してしまった場合の落とし方も含めて、インク汚れを落とす裏ワザと注意点について、全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに伺いました。
油性はエタノールか除光液でこすらずたたく
「用意するものは消毒用エタノール、またはプロピレングリコール類が含まれている除光液。無地の布2枚、無地のティッシュペーパーでも代用可能です。それと、ビニール。いずれも染料が落ちる可能性があるので、無地の物、汚れてもいいものを用意してください。
まずエタノールか除光液を服に少しだけつけ、繊維を傷めたり色が変化したりしないかを確認します。服の繊維に変化があると逆に汚してしまうことになるので、この確認は必ず行って下さい。
服に異常がなければ、作業場所にビニールを敷きます。そこに用意した布のうち1枚を敷き、インクで汚れた部分を下(裏側)にして服を載せます。エタノールか除光液を服の汚れた部分の裏(現在表になっている側)に少しずつかけていきます。
その後、もう1枚の布で服をたたき、染みになっているインクを上下の布に溶かし出して落として行きます。重要なポイントは『たたく』ように作業すること。絶対に『こすらない』ように注意してください。たたきながら適宜エタノールか除光液を加え、インクが染み出さなくなるまで作業を繰り返します」(鈴木さん)
特に注意する点はありますか。
「インクが取れたらできるだけ早く洗濯をし、作業に使った液を落とします。時間をあけてしまうと輪染みに跡が残ってしまいます」(鈴木さん)
まずエタノールか除光液を服に少しだけつけ、繊維を傷めたり色が変化したりしないかを確認します。服の繊維に変化があると逆に汚してしまうことになるので、この確認は必ず行って下さい。
服に異常がなければ、作業場所にビニールを敷きます。そこに用意した布のうち1枚を敷き、インクで汚れた部分を下(裏側)にして服を載せます。エタノールか除光液を服の汚れた部分の裏(現在表になっている側)に少しずつかけていきます。
その後、もう1枚の布で服をたたき、染みになっているインクを上下の布に溶かし出して落として行きます。重要なポイントは『たたく』ように作業すること。絶対に『こすらない』ように注意してください。たたきながら適宜エタノールか除光液を加え、インクが染み出さなくなるまで作業を繰り返します」(鈴木さん)
特に注意する点はありますか。
「インクが取れたらできるだけ早く洗濯をし、作業に使った液を落とします。時間をあけてしまうと輪染みに跡が残ってしまいます」(鈴木さん)
水性は水でインクを浮かせるのがポイント
「水性ボールペンのインクが服についてしまった場合の落とし方は何通りかあります。最も簡単な方法は、まず服の汚れた部分を水に濡らし、その上へペーパータオルなどを置いて、染み込んだインクが浮き上がって来るのを待ちます。汚れ具合に応じてこれを何度か繰り返した後、洗濯をします。
次に水と石鹸(せっけん)を使った方法です。手洗い石鹸でも洗濯石鹸でも構いません。服の汚れた部分に水と石鹸をつけ、もみ洗いします。泡が汚れたら水で流してすすぎます。もみ洗いとすすぎをインク汚れが取れるまで繰り返し、汚れが取れたら、よくすすぎ、洗濯をします」(鈴木さん)
水性ボールペンの注意点は。
「石鹸を使った方法では、よく泡立てて丁寧にもみ洗いすることがポイントです。ぬるま湯を使えばさらに効果的です」(鈴木さん)
次に水と石鹸(せっけん)を使った方法です。手洗い石鹸でも洗濯石鹸でも構いません。服の汚れた部分に水と石鹸をつけ、もみ洗いします。泡が汚れたら水で流してすすぎます。もみ洗いとすすぎをインク汚れが取れるまで繰り返し、汚れが取れたら、よくすすぎ、洗濯をします」(鈴木さん)
水性ボールペンの注意点は。
「石鹸を使った方法では、よく泡立てて丁寧にもみ洗いすることがポイントです。ぬるま湯を使えばさらに効果的です」(鈴木さん)
外出先では応急処置をして帰宅後に洗濯
「外出先など道具が用意出来ず、時間もない状況で服を汚してしまった場合、何もしないで放っておくと完全に染みになって落ちなくなることがあります。
油性インクの場合ですが、十分な道具がない状態で出来る応急処置としては乾いた布を汚れた部分をつまむようにして当て、汚れを浮かせておくことです。帰宅後、除光液などを使って染み抜きし、洗濯します。中性洗剤が使える状況であれば汚れた箇所に少しだけつけ、ティッシュで軽くトントンと叩いておくだけでも汚れが浮いて、後で本格的な処置をした時に落ちやすくなります。
水性インクの場合は、汚れた部分の裏にティッシュペーパーを敷きます。そこを濡らしてから十分に絞った布で上からたたきます。たたくことによってインクが浮き、汚れが布に移ります。必要に応じて布を濡らして絞り直し、作業を繰り返して出来るだけ汚れを布の方に移すようにします。汚れが布に移らなくなったら作業を止め、こちらも帰宅後、できるだけ早く洗濯をします」(鈴木さん)
暑くなるにつれてジャケットなどの上着を着る機会が減り、インク汚れがより目立ちやすくなるなります。ボールペンインクは油性ならこすらずたたく、水性なら汚れを浮かせてもみ洗い。本格的な処置ができない状況では下準備くらいの気持ちで、いずれにしてもあわてずに出来ることだけを行うように心がけましょう。
>>ウェザーニュース記事一覧
油性インクの場合ですが、十分な道具がない状態で出来る応急処置としては乾いた布を汚れた部分をつまむようにして当て、汚れを浮かせておくことです。帰宅後、除光液などを使って染み抜きし、洗濯します。中性洗剤が使える状況であれば汚れた箇所に少しだけつけ、ティッシュで軽くトントンと叩いておくだけでも汚れが浮いて、後で本格的な処置をした時に落ちやすくなります。
水性インクの場合は、汚れた部分の裏にティッシュペーパーを敷きます。そこを濡らしてから十分に絞った布で上からたたきます。たたくことによってインクが浮き、汚れが布に移ります。必要に応じて布を濡らして絞り直し、作業を繰り返して出来るだけ汚れを布の方に移すようにします。汚れが布に移らなくなったら作業を止め、こちらも帰宅後、できるだけ早く洗濯をします」(鈴木さん)
暑くなるにつれてジャケットなどの上着を着る機会が減り、インク汚れがより目立ちやすくなるなります。ボールペンインクは油性ならこすらずたたく、水性なら汚れを浮かせてもみ洗い。本格的な処置ができない状況では下準備くらいの気持ちで、いずれにしてもあわてずに出来ることだけを行うように心がけましょう。
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参考資料など
取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)