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九州の空に波状雲やうろこ雲
明日の天気の崩れを示唆

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2021/05/06 17:33 ウェザーニュース

今日6日(木)は晴れて暑いくらいとなった九州の空は、波状雲やうろこ雲に覆われてきました。明日にかけての天気の崩れを示唆しています。

波状雲とは?

波状雲は大気の波や気温、湿度の条件により様々な高さに現れます。高い所に現れる波状雲は一つ一つが細く、隙間からは青空の見られることがあります。一方で、低い所に現れる波状雲は一つ一つが太く、青空はあまり見られません。

現在広がっている波状雲は高い所に現れるタイプです。

温暖前線や低気圧が接近中の時に波状雲が見られる時は、低気圧などが近づくにつれて波状雲の現れる高度が低くなるため、地上から見ると一つ一つが太くなっていくような変化が現れます。さらに前線が近づくと、波状雲の雲の隙間は雲で埋まってしまい、雨を降らせるため、天気の下り坂のサインとなります。

明日にかけての天気下り坂のサイン

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うろこ雲(いわし雲)は、巻積雲(けんせきうん)の一種に分類されます。秋を代表する雲で、上空5,000~13,000mの高い所に現れる雲です。巻積雲は氷の粒で形成され、雲に厚みがなく太陽光線を透過させるため、雲の底に陰ができず、白く見えます。

波状雲を作っている雲と同じタイプで、こちらも低気圧や前線が近づく際に現れることが多くあります。

明日7日(金)は前線や気圧の谷の影響で今日に比べると雲が広がりやすく、一時的に雨の降る所がある見込みです。各地で見られる波状雲やうろこ雲は天気下り坂のサインとなります。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ミルキーさん
くーちやんさん

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