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スーパームーン皆既月食 2021年5月26日 日本全国で観測チャンス

2021/05/26 21:42 ウェザーニュース

今日26日(水)、日本で皆既月食が起こりました。日本全国で起こったのは2018年1月31日以来で、約3年ぶりです。
皆既月食は、月が地球の影に完全に隠されて、赤黒く変色した満月が見られる天体ショーです。

また、今日の満月は今年一番大きく見える満月で「スーパームーン」でもあります。

月食を生中継中

26日(水)19時頃~、皆既月食・スーパームーンの様子を中継・生配信する特別番組をお届け。月が欠けていく様子や皆既になる瞬間などを高感度カメラで捉え、専門家による詳しい解説も交えてお伝えしました。

現在は北海道・なよろ市立天文台きたすばるから、月が満ちていく様子をお届けしています。部分食は21時52分頃に終わりを迎える予想です。

26日の満月はスーパームーン

5月26日の満月は、2021年で地球に最も近い満月でもあります。地球に最も近い位置で起こる満月は、最も遠くで起こる満月と比べて、視直径が約14パーセント大きく、約30パーセント明るく見えます。なお、2021年で最も遠い満月は12月19日です。

最近では大きく見える満月に対して「スーパームーン」などの名称もよく聞くようになりました。今回の皆既月食は、より特別な「スーパームーン皆既月食」となります。

当日の月の動き

月の動きと月食の時間(東京)
今回の月食は、日本ではちょうど月が空に昇ってくる頃から部分食が始まります。

皆既食は日本全国で見ることができますが、エリアによって部分食の始めから見られるエリアと、部分食の途中からしか見られないエリアがあります。

月食の全行程を見られるエリアは?

月食に対して月が昇るタイミング
皆既食は全国で見ることができますが、北海道西部や東北西部、中部西部、西日本では部分食が始まるタイミングでは、まだ月は空に昇ってきません。月が欠け始めている状態で昇ってくる「月出帯食」となります。

部分食を最初から見られるのは、北海道東部や東北東部、関東、中部東部の一部エリアになります。

月食のタイムスケジュール

代表地点の月の出時刻と月食の時間
5月26日(水)、18時44.6分から月は欠け始めます。部分食が進む間に日本全国で月が昇り、20時9.4分から20時28.0分の約20分間は皆既月食となる予想です。皆既食の間は、普段とは違う赤銅色の幻想的なお月さまの姿を楽しむことができます。

部分食の終了は21時52.8分予想で、部分食の始めから終わりまでは3時間以上あります。
» 月の出る時間は?星空Ch.で確認
» 月食はどうやって起こる?