facebook line twitter mail

宮城県沖震度5強の地震で気象庁会見 3月20日の地震の震源近く

2021/05/01 12:41 ウェザーニュース

5月1日(土)10時27分頃、宮城県沖を震源とする強い地震が発生し、最大震度5強を観測しました。

今後1週間程度は最大震度5強程度の強い揺れを伴う地震の可能性があり、特に2~3日の間は強い揺れをもたらす地震が発生することが多くあるため注意が必要です。

震源は1978年宮城県沖地震の活動域と重なる

気象庁はこの地震に関して記者会見を行っています。地震の規模は速報値でマグニチュード6.6としていましたが、12時30分をもってマグニチュード6.8に更新しました(暫定値)。

この地震で宮城県石巻市、大崎市、涌谷町で最大震度5強、青森県階上町、岩手県一関市、釜石市、宮城県仙台市、気仙沼市、福島県相馬市、南相馬市など東北太平洋側の広い範囲で強い揺れを観測しています。

メカニズムは西北西-東南東方向に圧力軸をもつ逆断層型と解析されています。これは3月20日に発生したマグニチュード6.9の地震と同様です。

今回の震源は3月20日の地震のやや南東に位置し、1978年および1937年の宮城県沖地震の活動域に重なっているとみられます。
» 地震情報一覧

夜にかけて雨に注意

1日(土)夜の雨の予想
揺れの強かった地域では落石やがけ崩れの危険性が高まっていると考えられます。揺れが大きかった東北地方では低気圧の接近に伴って午後になると次第に雨が降り出し、今夜にかけて一時的に強まる所がある見込みです。急な斜面には近づかないようにしてください。

政府の地震調査研究推進本部は今後30年以内に宮城県沖でマグニチュード7.9程度のプレート間地震の発生確率を20%程度、今回の規模に近い、マグニチュード7.0~7.5のひと回り小さいプレート間地震の発生確率を90%程度としています。今回よりもさらに強い地震の発生が懸念されているエリアですので、改めて地震対策などの確認をお願いします。
» GPS検索 ピンポイント予報