facebook line twitter mail

美しく光るホタル
裏に隠された地味な生活とは

top

2021/05/13 11:19 ウェザーニュース

雨の季節に、優しい光をまといながら飛ぶホタルにはなんとも言えない美しさがあります。

ただ、ホタルのことをもっとよく知った上で見ると、ちょっと違う印象を持つかもしれません。

成虫の寿命は1、2週間!?

box0
【ホタルの一生】
[1]5月〜6月頃、オスとメスの蛍(成虫)が交尾をして、メスがコケの中に黄色い卵を500個程産みます。

[2]産卵から1ヶ月後、卵は孵化し、幼虫はすぐに水の中へ。カワニナという巻貝を食べながら、川底の石の下など暗い場所で遠い春を待つのです。

[3]翌年の4月~5月頃、幼虫は水の中から陸にあがり、今度は土の中へと生活拠点を移します。

[4]1ヶ月後、幼虫はさなぎに変化。10日もすると、羽化して土の中から出てきます。

[5]成虫となったホタルたちは、ようやく飛び立つことができます。幻想的な光を放ちながら、早くもパートナーを探すのです。

こう見るとわかるように、ホタルは、一生のほとんどを水の中と暗い土の中で過ごします。いざ成虫になっても寿命は約1、2週間ほど。早々にパートナーを見つけ、子孫を残さなければいけないので、なかなかハードです。

キラキラとしたイメージのあるホタルですが、そんな姿で飛んでいられるのはほんの一瞬。この事実を知ると、よりホタルの光が特別な姿に感じられますね。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
かずちー2号さん

このニュースをSNSでシェア