facebook line twitter mail

火山 十勝岳で火映を連日確認 北海道

2021/04/11 23:02 ウェザーニュース

北海道上川管内の火山 十勝岳では連日、火映(火口付近が明るく見える現象)が確認されています。

札幌管区気象台によると、この現象は高温のガス噴出や硫黄の燃焼等によるものと考えられるとのことです。

気象台は、火口周辺は火山ガスの濃度が高くなっている可能性があるとして注意を呼びかけています。(噴火警戒レベル1を継続)

今年の3月以降は同様の現象を時折観測

十勝岳では2020年6月に20年ぶりとなる火映が観測されたあと、2020年8月や今年3月以降にも同様の現象が時折観測されています。

気象台が4月9日(金)に発表した資料によると、この現象の前後で火山性地震の増加や火山性微動は観測されず、62-2火口の噴煙や地殻変動には特段の変化はないとのことです。火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められないとして、噴火警戒レベルは1を継続しています。

長期的には噴煙の高い状態、地熱域の拡大や温度上昇、地震の一時的増加など火山活動の活発化を示す現象が観測されているため、今後の推移に注意が必要です。
» ウェザーニュース 火山情報