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週刊地震情報 2021.4.4 駿河湾震源の震度3は3年ぶり 2009年の被害地震近く

2021/04/07 11:19 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された地震回数は、前週に比べると少なくなりました。本州の内陸を震源とする地震がやや目立ち、宮城県沖・福島県沖の地震も継続中です。震度3以上の地震は4回発生しました。(3月29日~4月4日10時の集計)

国内:駿河湾でM3.9の地震 最大震度は3

駿河湾の地震
3月31日(水)3時08分頃、駿河湾を震源とするマグニチュード3.9、深さ約25kmと推定される地震が発生しました。この地震により静岡市で最大震度3、伊豆市や富士宮市などで震度2を観測しています。地震のメカニズムは北北東ー南南西方向に圧力軸をもつ、逆断層型と解析されています。(震源は速報値の静岡県中部から暫定値で駿河湾に変更)

駿河湾を震源とする最大震度3以上の地震は、2018年8月以来、約3年ぶりです。また、2011年8月にはマグニチュード6.2、2009年8月にはマグニチュード6.5の規模の大きな地震が発生し、被害も出ています。

今回の地震の震源は、発生が懸念されている南海トラフ巨大地震の想定震源域の東端にあたるものの、地震のメカニズムや深さなどからプレート境界型ではないと見られます。

この地震で過度に心配する必要はないものの、南海トラフによる巨大地震はいつ発生してもおかしくありません。常日頃からの備えが必要です。

世界:ケルマディック諸島近海でM6.5

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。最も大きなものは、サウスサンドウィッチ諸島付近で発生したマグニチュード6.6です。

また、日本時間の1日(木)にはニュージーランドの北に位置するケルマディック諸島近海でマグニチュード6.5の地震が発生しました。震源が約20kmと比較的浅かったものの、地震の規模がそれほど大きくなかったため、津波は発生していません。地震のメカニズムはこの領域で多く見られる、東西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

今回の地震は日本時間の3月5日に発生したマグニチュード8.1の地震と震源や深さが近く、余震のひとつと考えられます。太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込むこの領域では、今年に入って大きな地震が起きていますので、今後の動向が注目されます。
» 関連記事 ニュージーランド付近でM6.6の地震

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。