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穏やかな青空に天気下り坂の兆し 長い飛行機雲やハロが見られる

2021/03/27 10:00 ウェザーニュース

今日27日(土)は移動性の高気圧に覆われて、全国的に穏やかに晴れている所が多くなっています。そんな青空の中に、明日以降の天気の崩れの兆しが見られました。

西日本では長く伸びる飛行機雲

兵庫県三田市の空
近畿や中国地方などは空に長く伸びる飛行機雲が見られています。兵庫県三田市では何本もの飛行機雲が消えずに残って空に浮かんでいました。

氷の粒でできた飛行機雲は、空気が乾いているときは、すぐに周囲の空気と混ざって消えてしまいます。逆に、飛行機雲が現れていつまでも消えないときは、上空の空気が湿っているということになります。

低気圧が接近するときは、地上よりも上空高いところから、湿った空気に覆われ始めることが多いのです。そのため、上空高いところが湿ってきて、飛行機雲が長く残ると雨が近づいているサインととらえることができます。

東日本や北日本ではハロ(日暈)が出現

北海道札幌市の空
東日本や北日本の一部では、太陽の周りにハロが現れています。

「ハロ」とは、暈(かさ)や日暈(ひがさ)とも呼ばれ、上空の高いところに太陽が透けて見えるくらいの薄い雲が広がっている時に、太陽の周りにボンヤリと見えるリング状の明るい部分のことを指します。

これは薄雲の中の氷の結晶によって、太陽の光が屈折されて、虹色や白っぽく見られるもので、視野半径角22度のところに現れます。

今日のハロを出現させている薄雲は、西から近づいてくる低気圧や前線の前面に広がっている雲です。ハロが現れた後に雲が厚みを増してくると、天気は下り坂に向かいます。

明日は全国的に雨

28日(日)の天気と気温
九州など早い所では今夜遅くから雨が降り出し、明日28日(日)は全国各地に雨の範囲が広がる見込みです。

特に西日本から東海、関東にかけての太平洋側では局地的に雷を伴って強く降ることがあります。満開を迎えている桜にとっては試練の雨になりそうです。

局地的な冠水や土砂災害などのおそれがありますので、穏やかな今日のうちに雨対策を進めるようにしてください。
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参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
一年中サンタさん
カブライダーさん